「天」という漢字は、日本語において古来より特別な意味を持ち、神聖さや自然、宇宙、そして精神的な高みを象徴する文字として多くの言葉に使われてきました。ここでは、「天」が含まれる日本語の言葉を、意味・読み方付きで311種類まとめてご紹介します。神話や文学、日常語にまで幅広く登場する「天」の言葉たちは、日本語の豊かさと美しさをあらためて感じさせてくれることでしょう。ネーミングや創作のインスピレーションにもぜひお役立てください。
『天』の付く言葉一覧
- 青天井【あおてんじょう】
空のように限界のない状態や、価格が無制限に上がることのたとえ。 - 悪天【あくてん】
雨や風が強く、外出や活動に適さない悪い天気。 - 悪天候【あくてんこう】
激しい風や雨などで、荒れ模様の空模様。 - 天晴れ【あっぱれ】
見事で素晴らしく、心から感心するようす。 - 天少女【あまおとめ】
天界に住むとされる美しい女性。天女とも。 - 天が紅【あまがべに】
夕焼けで赤く染まった空や雲の情景。 - 天翔る【あまがける】
神や魂が空を自在に飛ぶさま。 - 天児【あまがつ】
赤ん坊の身代わりとして災厄を引き受けさせる人形。 - 天下り【あまくだり】
天から地上へ降りること。または高官が退職後に別の役職へ就くこと。 - 天降る【あまくだる】
天界から人や神が地上へ降りてくること。 - 天雲【あまくも】
空に浮かぶ雲。天空を漂う雲。 - 天路【あまじ】
天に通じるとされる神秘の道。仏教では天界の道。 - 天聳る【あまそそる】
天を突くほどに高くそびえること。 - 天足らす【あまたらす】
天地に満ちあふれるように、神が存在するという古代語表現。 - 天つ少女【あまつおとめ】
天界から舞い降りた美しい乙女。天女の別名。 - 天つ風【あまつかぜ】
大空を吹き抜ける風。古くから詩に詠まれる風情。 - 天つ神【あまつかみ】
高天原に住む神々。天照大神を含む天上の神の総称。 - 天つ国【あまつくに】
神々が住む高天原。神話の世界の天界。 - 天つ印【あまつしるし】
天と地を分ける象徴的な境界線。天の川を指すこともある。 - 天つ空【あまつそら】
はるか彼方の大空。天界や見果てぬ遠方の象徴。 - 天つ日嗣【あまつひつぎ】
天皇が皇位を受け継ぐこと。またはその地位。 - 天つ水【あまつみず】
天から降る恵みの雨。干ばつ時の雨乞いにも関連。 - 天つ社【あまつやしろ】
天上の神をまつる神社。特別な由緒を持つ社。 - 天つ【あまつ】
「天の〜」という意味を持つ言葉の古語表現。 - 天飛ぶ【あまとぶ】
大空を駆けるように飛翔すること。 - 天の命【あまのいのち】
天が授けた大切な生命。尊い存在。 - 天の岩戸【あまのいわと】
天照大神が隠れたとされる神話の岩の扉。 - 天の岩船【あまのいわふね】
天を飛ぶと伝えられる神秘の石の船。 - 天の岩屋【あまのいわや】
神話で神が隠れたとされる天界の岩室。 - 天の浮き橋【あまのうきはし】
高天原と地上を結ぶとされた架け橋。 - 天の河原【あまのかわら】
天の川の岸辺。星々がきらめく幻想的な場所。 - 天の川【あまのがわ】
夜空に輝く帯状の星の集まり。七夕伝説にも登場。 - 天の邪鬼【あまのじゃく】
わざと人の意に逆らう性格の者。ひねくれ者。 - 天【あま】
古語で「天」や「空」を意味する言葉。 - 天降り人【あまくだりびと】
天界から地上へ降りた神や天人のこと。 - 天津久米命【あまつくめのみこと】
神話で天孫降臨に従った神のひとり。 - 天照大神【あまてらすおおみかみ】
日本神話における太陽神。高天原の主神。 - 天石門別神【あまのいわとわけのかみ】
天の岩戸を神格化した神。扉の守護者。 - 天の下【あめのした】
天下、全世界。あるいは非常に大げさな物事の形容。 - 天の火【あめのひ】
天から降り注ぐ神秘的な火。超常現象の一種とされる。
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