風・水・太陽・空・石など自然の物や事象を語源とする故事成語を紹介していきます。
普段の生活でも自然から学ぶことたくさんありますが昔の人達はそれを故事成語として言葉に残してくれました。忙しい毎日を送っていると大切なことを忘れがちですが、そんなときこそ先人の残した言葉に耳を傾けてみてはいかがでしょうか?
自然に関する故事成語・ことわざ一覧
- 一念天に通ず(いちねんてんにつうず)
意味:強い決意があれば、その意志は天に届き、目標は必ず達成されます。 - 人衆ければ天に勝つ(ひとおおければてんにかつ)
意味:大勢の人々が力を合わせれば、一時的には自然の法則さえも克服できる。 - 俯仰天地に愧じず(ふぎょうてんちにはじず)
意味:自分の行動には何も恥ずかしいことがないこと。 - 仰いで天に愧じず(あおいでてんにはじず)
意味:自分の心には少しもやましいところがない。 - 地を易うれば皆然り(ちをかうればみなしかり)
意味:立場が変われば人の行動も変わる。 - 一竿の風月(いっかんのふうげつ)
意味:釣りを通じて自然を楽しむ、風流を楽しむこと。 - 君子の徳は風(くんしのとくはかぜ)
意味:君子の徳は風のように人々に影響を与え、人々を導くこと。 - 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)
意味:小さなことでも根気よく続けてやれば、やがて成功を手にする。 - 雨塊を破らず(あめつちくれをやぶらず)
意味:雨が静かに降って土を壊さないことから、世の中が平穏であること。 - 飛竜雲に乗る(ひりゅうくもにのる)
意味:才能ある人がその能力を最大限に発揮する機会を得ること。 - 竜の雲を得る如し(りゅうのくもをえるごとし)
意味:英雄や豪傑(才能のある人)が適切な状況に遭遇し、その結果として活躍すること。 - 凌雲の志(りょううんのこころざし)
意味:世俗を超越し、世界から離れて生きたいという強い願望。 - 大旱の雲霓を望むがごとし(たいかんのうんげいをのぞむがごとし)
意味:待ち望んでいる事象の到来を切望すること。 - 人木石に非ず(ひとぼくせきにあらず)
意味:人が木や石とは異なり、感情や感覚を持っていること。 - 林間に酒を煖めて紅葉を焼く(りんかんにさけをあたためてこうようをたく)
意味:森の中で落ち葉を使って酒を温め、秋の風情を楽しむこと。 - 旭日昇天の勢い(きょくじつしょうてんのいきおい)
意味:昇る朝日のような強大な勢い。 - 君子の過ちは日月の食の如し(くんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし)
意味:君子が過ちを犯すことがあっても、それは一時的なものであり、すぐに元の徳性に戻ること。 - 日の出の勢い(ひのでのいきおい)
意味:昇る朝日のような強大な勢いのこと。 - 霜を履んで堅氷至る(しもをふんでけんぴょういたる)
意味:物事の兆候が現れれば、大事が間もなくやってくること。 - 渙然氷釈する(かんぜんひょうしゃくする)
意味:疑問や迷いが氷が溶けるように解消され、消え去ること。
以上、自然に関する故事成語-ことわざを紹介しました。自然の力を語源とする故事には風情や情緒を感じるものや移りゆく自然から学んだものが多数あります。これらの故事や諺から自分の生活や生き方を見直してみるのもいいですね。
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