風を表す言葉には、速さ・静けさ・力強さ・神秘といった、多様な情景を一瞬で喚起する力があります。 ここでは、日本語の伝統的な風の名前から、英語・ラテン語・神話系の風の語まで、創作・文章表現・ネーミングに役立つ「かっこいい風の言葉」を意味とともに整理して紹介します。 自然のイメージを深めたい人、風属性の表現を探している人にも活用しやすい構成でまとめました。
風のかっこいい言葉一覧
ここで紹介している名前は、創作・ネーミングのヒントとして気軽に楽しんでいただくことを目的としています。意味や由来には複数説があるため、興味があればご自身でも調べてみてください。背景を知るほど名前選びはもっと楽しくなります。
※正しい発音・意味等は辞書などでご確認ください。
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。
1. 自然の風を表す日本語の言葉
季節のうつろいの中で、そっと頬を撫でていく風の気配を思い浮かべながら、日本に古くから息づく風の名前をまとめています。
そよぐ風、荒ぶ風、季節ごとの風──そのひとつひとつに、情景や心の動きがやわらかく重なります。
- 初風（はつかぜ）
その季節に初めて吹く風のこと。 - 春風（しゅんぷう／はるかぜ）
春の訪れを告げる柔らかな風。 - 薫風（くんぷう）
新緑の季節に吹く、香りを含んだ爽やかな風。 - 南風（みなみかぜ／はえ）
南から吹く風。暖かさを伴う。 - 北風（きたかぜ）
北から吹く冷たく強い風。 - 寒風（かんぷう）
身を刺すような冷たい風。 - 秋風（あきかぜ／しゅうふう）
秋の気配を運ぶ涼しい風。 - 冬風（ふゆかぜ／とうふう）
冬に吹く冷たく乾いた風。 - 凪（なぎ）
風が止まり、海面が静まった状態。 - 野分（のわき）
台風や強い季節風で草木が分けられるように吹く風。 - 東風（こち）
春を告げる東からの風。 - 西風（にしかぜ／せいふう）
西から吹く風。夕暮れの情景に使われることも多い。 - 浜風（はまかぜ）
海岸で吹く塩気を含んだ風。 - 山風（やまかぜ）
山から吹き下ろす冷たい風。 - 潮風（しおかぜ）
海の香りを運ぶ風。
2. 力強さ・速度を感じさせる風の言葉
空気を切り裂くように駆け抜ける風の勢いを映す表現を取り上げています。
激しさや鋭さが一瞬にして広がり、場面に緊張感やスピード感をもたらしてくれる語がそっと浮かび上がります。
- 暴風（ぼうふう）
激しく吹き荒れる強い風。 - 強風（きょうふう）
通常よりも強い勢いを持つ風。 - 烈風（れっぷう）
極めて激しく吹く風。 - 突風（とっぷう）
急に吹きつける強い風。 - 疾風（しっぷう）
短時間で吹き抜ける速い風。 - 颶風（ぐふう）
台風並みの猛烈な風。 - 旋風（せんぷう）
渦を巻きながら回転する風。 - 逆風（ぎゃくふう）
進行方向に逆らって吹く風。 - 追い風（おいかぜ）
進む方向と同じ向きに吹き、勢いを助ける風。 - 爆風（ばくふう）
爆発に伴って吹き出す強烈な風。 - 颪（おろし）
山から吹き下ろす冷たく強い風。 - 竜巻（たつまき）
強い渦を巻きながら進む風の柱。 - 風速（ふうそく）
風の速さを表す言葉。 - 空風（からかぜ）
乾いた冷たい風。
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