- 煙雲(えんうん):煙と雲。雲煙。
- 桜雲(おううん):桜の花が一面に咲き続け、遠方から見ると白い雲のように見えること。
- 朧雲(おぼろぐも):空一面に広がる高層雲。雨の前兆。
- 火災積雲(かさいせきうん):山火事や噴火によって地表の空気が熱せられ、上昇することによって生じる積雲。成長すると火災積乱雲になる。
- 火災積乱雲(かさいせきらんうん):火災積雲が垂直方向に著しく発達してできる積乱雲。落雷を伴うことが多い。
- 笠雲(かさぐも):高い山の頂に笠をかぶったようにかかる雲。
- 傘鉾雲(かさぼこぐも):南の空に現れる傘を開いたような形の雲。風の前兆。
- 風雲(かざぐも):強風が吹く前兆の雲。風雲とも書く。
- 下層雲(かそううん):高さ2キロ以下の大気の下層部に現れる雲。層積雲・層雲など。
- 形見の雲(かたみのくも):空にかかる火葬の煙。
- 鉄床雲(かなとこぐも):雲頂が水平に広がり、鉄床の形をした積乱雲。
- 壁雲(かべぐも):スーパーセルなどの発達した積乱雲の底から垂れ下がる円筒状または壁状の雲。ウォールクラウドとも呼ばれる。
- 雷雲(かみなりぐも):雷や雷雨をもたらす積乱雲。
- 寒雲(かんうん):冬の寒々とした雲。冬の季語。
- 閑雲(かんうん):ゆったりと空に浮かぶ雲。
- 茸雲(きのこぐも):核爆発や火山爆発で生じるキノコ状の巨大な雲。
- 霧雲(きりぐも):霧のようにぼんやりと漂う雲。一般的には層雲を指す。
- 觔斗雲(きんとうん):西遊記に登場する孫悟空が乗る不思議な雲。一飛びで10万8000里を進む。
- 暁雲(ぎょううん):明け方の雲。
- 雲(くも):空中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり浮かぶもの。高度や形状によって種類が分かれる。
- 雲合(くもあい)/雲間(くもあい):雲のようす。空模様。
- 雲脚(くもあし):雲の流れ動くさま。また、その速さ。
- 雲居(くもい):雲のある場所。雲の漂っている所。大空。
- 雲居隠る(くもいがくる):雲の中に隠れること。
- 雲居なす(くもいなす)[枕詞]:雲のかかる遠くの意から。
- 雲居の空(くもいのそら):雲のある大空。
- 雲居の余所(くもいのよそ):遠く離れている所。遥かに隔たった所。
- 雲居遥か(くもいはるか):非常に遠く離れているさま。
- 雲霞(くもかすみ):雲と霞。
- 雲隠れ(くもがくれ):雲の中に隠れること。姿を隠して見えなくなること。
- 雲隠る(くもがくる):雲の中に隠れること。
- 雲形(くもがた):たなびいた雲の形。また、それを描いた模様や彫刻。
- 雲霧(くもきり):雲と霧。
- 雲切れ(くもぎれ):雲に切れ間ができること。雲の晴れ間。また、ちぎれ雲。
- 雲煙(くもけぶり):雲と煙。火葬にすること。その煙。
- 雲路(くもじ):月や鳥などが通るとされる雲の中の道。
- 雲透き(くもすき):暗所で物を透かして見ること。薄明かりの中で物を見ること。
- 雲斗(くもと):雲形の斗(ます)。飛鳥時代の建築に用いられた。
- 雲鳥(くもとり):雲と鳥。雲に鳥、特に鶴を配した文様やその織物。
- 雲の脚(くものあし):雲の動くさま。
- 雲の上(くものうえ):雲のある高い空。宮中。禁中。手の届かない所。
- 雲の浮き波(くものうきなみ):波立っているように見える雲。
- 雲の裏(くものうら):雲の裏側。人の目につかない所のたとえ。
- 雲の梯(くものかけはし):雲がたなびく様子を梯子に見立てた語。
- 雲の通ひ路(くものかよいじ):雲が行き交う道。天上に行き来する道筋。
- 雲の衣(くものころも):雲を天人の衣に見立てた語。
- 雲の波(くものなみ):重なっている雲を波にたとえた語。
- 雲の果て(くものはたて):雲の果て。空の果て。
- 雲の林(くものはやし):群がっている雲を林に見立てた語。
- 雲の峰(くものみね):夏の山の峰のようにそびえ立つ雲。入道雲。夏の季語。
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