- 海坊主(うみぼうず)
海上に現れる禿げた僧侶のような妖怪。突如海面から姿を現し、船乗りに不運や恐怖を呼び寄せるとされています。 - 清姫(きよひめ)
伝説の恋愛悲劇から派生した妖怪。愛情が極端な形となって現れ、情熱や嫉妬が怪物化した姿とされています。 - 烏天狗(からすてんぐ)
烏のような羽を持つ天狗。暗い印象と超常的な力で、人を導く存在としても語られます。 - 牛鬼(うしおに)
牛のような角や体躯を持つ恐ろしい妖怪。山野や沼地に出没し、その猛々しい姿は多くの怪談の題材となっています。 - 狒々(ひひ)
大型化したサルのような姿の妖怪。老いたサルが化けたとされ、凶暴で破壊力があると伝えられます。 - 猫又(ねこまた)
年老いた猫が化けた妖怪。二尾を持つと言われ、器用な手つきで人を惑わす存在として描かれます。 - 玉藻前(たまものまえ)
美貌と妖しさを兼ね備えた狐の妖怪。男性を惑わし、権力者に取り入るなど、その策略と悲哀が語られています。 - 疫病神(えきびょうがみ)
疫病や災厄をもたらす不吉な神霊。流行時には忌み嫌われる一方、戒めの意味を込めた伝承もあります。 - 般若(はんにゃ)
怨念を帯びた女性の幽霊。怒りや悲しみを刻んだ恐ろしい顔で現れ、裏切りや恨みを象徴します。 - 茨木童子(いばらきどうじ)
伝説の鬼の武将。勇猛で凶暴な性格とされ、数々の英雄との戦いの逸話が伝えられています。 - 菅原道真(すがわらのみちざね)
平安時代の学者・政治家。死後は学問の神「天神」として祭られ、怨霊伝説も残されています。 - 豆腐小僧(とうふこぞう)
豆腐を抱えた小さな妖怪。いたずら好きで、家や町に現れては豆腐を落とすなどの騒動を起こします。 - 貧乏神(びんぼうがみ)
家や人に不運や貧困をもたらす神霊。不運が去ると繁栄が訪れるとも言われ、厄除けの対象ともなります。 - 輪入道(わにゅうどう)
かつての僧侶の怨霊が変化したとされる妖怪。頭部が炎の輪に包まれ、苦悶の表情で彷徨う姿が戒めとされています。 - 酒呑童子(しゅてんどうじ)
酒好きで荒々しい鬼の首領。数多くの武将や英雄との戦いが伝えられ、圧倒的な力と豪快な性格が語られています。 - 鈴鹿御前(すずかごぜん)
美貌と武勇を兼ね備えた女性武将または妖怪。戦場での活躍や、悲劇的な恋物語と結び付けられる伝説があります。 - 鎌鼬(かまいたち)
鋭い鎌のような爪や風を纏い、素早く走り抜ける妖怪。ふとした隙に肌を切るが、その傷は痛みが少ないとされています。 - 陰神刑部狸(かげがみのぎょうぶだぬき)
陰に潜む神秘的な狸。変化自在の姿と不思議な力を持ち、厄災の前兆とされます。 - 隠形鬼(いんけいき)
姿を隠す能力に長けた鬼。影に紛れて現れ、予期せぬ瞬間にその存在を感じさせ、人々に恐怖を抱かせます。 - 雨女(あめおんな)
女性の姿で現れ、常に雨をもたらす妖怪。出現は不運の前兆とされる一方、大地を潤す恵みと解釈されることもあります。 - 雪女(ゆきおんな)
雪深い夜に現れる、冷たく美しい女性の霊。氷のような肌と透き通る眼差しで、時に人を凍らせる力があると伝えられています。 - 雷獣(らいじゅう)
雷鳴とともに現れる獣のような妖怪。自然の猛威を象徴する荒々しい姿が印象的です。 - 雷神(らいじん)
雷と稲妻を操る神格。打ち鳴らす太鼓と共に轟く雷は、畏怖されながらも豊穣や守護の力とされています。 - 風神(ふうじん)
風を操る神。雷神と対をなす存在で、荒ぶる風を自在に操り大地に変化をもたらします。 - 飛縁魔(ひえんま)
空を飛び、人と人との縁に干渉するとされる妖怪。突如現れ、運命や人間関係に小さな波乱をもたらすと伝えられています。 - 餓鬼(がき)
絶えぬ飢えに苦しむ怨念の霊。かつての欲望や執着の象徴として、飢えと苦悩に囚われ彷徨う存在です。 - 鬼女(きじょ)
恐るべき容姿と強烈なオーラを持つ女性の鬼。美貌の裏に凶悪な性質を隠し、呪いや復讐の象徴とされます。 - 鬼童丸(きどうまる)
源頼光の命を狙い、牛を殺して体内に隠れ待ち伏せした妖怪。見破られて退治されたと伝えられています。 - 鵺(ぬえ)
猿の顔、狸の体、蛇の尾、虎の足など、異なる動物の特徴が混ざった奇怪な姿の妖怪。不吉な鳴き声を響かせ、災厄の前兆とされます。 - 犬神(いぬがみ)
恩を受けた人に対する報いや怨念を宿した犬の霊。一族に災いをもたらすと恐れられ、特定の儀式で鎮められると伝えられます。
有名な妖怪一覧 102種類|創作のヒントになる日本の怪談・伝承
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