- 大智不智 (だいちふち)
本当に賢い人は、その智慧を誇示しないこと。真の知者は謙虚であるという教え。 - 大材小用 (たいざいしょうよう)
大きな能力を持つ人物を、その能力に見合わない小さな役割に使うこと。 - 大樹将軍 (たいじゅしょうぐん)
功績を誇らず、控えめに行動する人の喩え。後漢の将軍、馮異に由来する故事から。 - 大欲非道 (たいよくひどう)
極端な欲望を持ち、それが道理に反する行為につながる様子。過度な欲求が人を不正な行為へと導くことを批判する。 - 大死一番 (だいしいちばん)
一度死んだつもりで全力を尽くすこと。生死をかけた覚悟で挑む心構え。 - 大法小廉 (たいほうしょうれん)
国家や社会が全体として正義と善良さに満ちている状態。大臣は法を守り、小臣は清く正しく振る舞うべきであるという理想。 - 大盤振舞 (おおばんぶるまい)
豪華に食事を提供したり、気前よく贈り物をすること。由来は高貴な人々の家で使われた食器を置く台を意味する「大盤」から。 - 大筆特書 (たいひつとくしょ)
重要なことを強調して書き記すこと。特に価値のある事柄を明確に記録する行為。 - 大義名分 (たいぎめいぶん)
国家や社会における正しい理由や正義。ある行動の正当性を示す根拠や道理。 - 大義滅親 (たいぎめっしん)
国家や君主への忠誠のためには、家族の情も捨てるべきという考え。 - 大胆不敵 (だいたんふてき)
恐れを知らず、大胆な行動を取る様。何事にも動じない強い心構え。 - 大衆社会 (たいしゅうしゃかい)
大衆が社会のあらゆる領域で重要な役割を果たす社会。技術の進歩や人口の集中などによる社会的変化を指す。 - 大言壮語 (たいげんそうご)
実現不可能なことや自慢話を大げさに言うこと。誇大な表現を批判的にいう。 - 大逆無道 (たいぎゃくむどう)
人道に背く極めて悪質な行為。特に君主や親に対する不敬や反逆を指す。 - 大道不器 (たいどうふき)
聖人の行う大道は、特定の形にはまらず、広く大きな影響を与えることができる、という意味。器として限定されない広い働きをすることを指す。 - 大隠朝市 (たいいんちょうし)
真の悟りを得た人は、人里離れた場所ではなく、普通の社会で普通の人として暮らすことの喩え。 - 大願成就 (たいがんじょうじゅ)
大きな願いが叶うこと。神仏に祈りが通じたときに使われる。 - 大驚失色 (たいきょうしっしょく)
非常に驚き恐れて、顔色を失うこと。極度の恐怖や驚きを表す。 - 寛仁大度 (かんじんたいど)
広い心と深い慈悲、寛大な度量を持つこと。 - 小利大損 (しょうりだいそん)
少しの利益のために大きな損失をすること。 - 尾大不掉 (びだいふとう)
組織や集団の中で、上位の者が下位の者を制御しきれない状態。特に、下位の者が上位の者よりも強い力を持っている場合に使われる。 - 広大無辺 (こうだいむへん)
果てしなく広く大きな様子。 - 廓然大公 (かくぜんたいこう)
何の心配もなく心が広く開かれていること。理想的な聖人の心境や、そのような心境を目指す人の姿勢をいう。 - 廓然大悟 (かくねんたいご)
疑問が晴れて確信に変わること。 - 後生大事 (ごしょうだいじ)
非常に大切にすること。元は仏教用語で、来世の幸せを願う心から。 - 微言大義 (びげんたいぎ)
短い言葉や簡潔な表現の中に深い意味や重要な道理が含まれていること。孔子の言葉や『春秋』の記述法を例にしている。 - 徳量寛大 (とくりょうかんだい)
高い徳と大きな度量を持ち、人に対して寛容であるさま。道徳的に優れ、心が広いこと。 - 志大才疎 (しだいさいそ)
大きな野心はあるが、それに見合った才能がないこと。 - 椽大之筆 (てんだいのふで)
重厚で格調高い文章を書くこと。また、そのような文章を書く能力を持つこと。 - 気宇壮大 (きうそうだい)
心持ちや考え方が通常とは異なり大きく壮大な様子。
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