『月』が付くことわざ
- いつも月夜に米の飯
【いつもつきよにこめのめし】不足の無い生活のこと、あるいは満足な生活を願っても実際はそうはいかないこと - 世の中には月夜ばかりはない
【よのなかにはつきよばかりはない】世の中には月夜ばかりはなく、闇夜もあるので気をつけなければいけない - 世の中は年中三月常月夜 嬶十七俺二十 負わず借らずに子三人
【よのなかはねんじゅうさんがつじょうつきよ かかあじゅうしちおれはたち おわずからずにこさんにん】世の中は常に三月のような暖かな気候に恵まれ、夜は明るい月明かりが照らし、妻は十七歳で自分は二十歳で、人々からの世話や借金の心配がなく、三人ほどの子供に囲まれている生活が幸せであり、理想的な暮らしであるという意味 - 二八の涙月
【にっぱちのなみだづき】商業活動において、2月と8月は売上が減少し、経済的に厳しい時期となるということ - 二月は逃げて走る
【にがつはにげてはしる】正月から三月までは行事が多く、あっという間に過ぎてしまうこと - 君子の過ちは日月の食のごとし
【くんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし】日食や月食が光を失ってもすぐに明るくなるように、君子は過ちを犯しても、すぐに改め、もとの道徳心に立ち返るというたとえ - 呉牛 月に喘ぐ
【ごぎゅう つきにあえぐ】呉牛は暑さをいやがるあまり、月を見ても太陽と見誤って喘ぐ。取り越し苦労をするたとえ - 待たぬ月日は経ちやすい
【またぬつきひはたちやすい】月日は、何も待っていないときには驚くほど早く過ぎてしまうが、何かを待ち望むときにはなかなか進まない - 月と鼈
【つきとすっぽん】一見似ているようで、実はまったく違うという意味 - 月に叢雲 花に風
【つきにむらくも はなにかぜ】よいことには邪魔がはいりやすく、長続きしないものだというたとえ - 月の前の灯
【つきのまえのともしび】すぐれたものと比較されて、少しも引き立たないことのたとえ - 月夜に釜を抜かれる
【つきよにかまをぬかれる】油断をして失敗することのたとえ - 月日に関守なし
【つきひにせきもりなし】月日の過ぎ去ることをとがめる関守はいないことから、月日のたつのは早いことのたとえ - 月日変われば気も変わる
【つきひかわればきもかわる】人間の心というものは、時間がたつとともに気持ちのありようも変わってくるものであるというたとえ - 月満つれば則ち虧く
【つきみつればすなわちかく】満月は必ず欠ける。物事は盛りに達すれば必ず衰えはじめるというたとえ - 櫂は三年 櫓は三月
【かいはさんねん ろはみつき】櫂と櫓のように、似たようなものであっても習得にかかる時間には差があるということ - 江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
【えどっこはさつきのこいのふきながし】江戸っ子は口は悪いが、腹にはこだわりがなく気性はさっぱりしていることをいう - 猿猴 月を取る
【えんこう つきをとる】身のほどをわきまえず、能力以上の事を試みて失敗することのたとえ - 目の正月
【めのしょうがつ】珍しい物や美しい物などを見て楽しむこと - 罪なくして配所の月を見る
【つみなくしてはいしょのつきをみる】罪人としてではなく普通の人として月を眺められたらさぞ趣
【おもむき)があることだろう - 英雄 閑日月あり
【えいゆう かんじつげつあり】英雄は手近なことや小さい事には無頓着で、常に遠謀と大志に思いをいたしているので、 傍から見ると悠々として暇人のように見えることを言う - 親と月夜はいつも良い
【おやとつきよはいつもよい】親のそばにいることは、月夜の晩と同じように安心できるということのたとえ - 陽炎 稲妻 水の月
【かげろう いなずま みずのつき】捕らえがたいもの、また、すばしこいもののたとえ
出典・参考:Wikipedia・Weblio・コトバンク・goo辞書
月にまつわる言葉は、私たちの日常生活に詩的な要素を加える素晴らしい表現です。これらの言葉を使うことで、普段の会話や文章に深みや趣を持たせることができます。ぜひ、ここで紹介した美しい言葉を覚えて、さまざまな場面で活用してみてください。月の魅力をより深く味わいながら、美しい日本語の表現を楽しんでいただければ幸いです。
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