人の心をあたためる炎の比喩(外国語)
感情や思いやりを火に重ねた表現を集めています。内側で静かに燃えるような、人間らしい温度を感じさせます。
- Inner flame — インナー・フレイム|英語
内なる炎。
外に見せない情熱や信念が、胸の奥で静かに燃え続けます。 - Warmth of the hearth — ウォームス・オブ・ザ・ハース|英語
暖炉(家庭)のぬくもり。
家の中心にある火が象徴する安心感として、人の関係に宿る受容ややさしさを連想させます。 - Feu intérieur — フー・アンテリユール|フランス語
内なる火。
表に出ない強さや情熱を、穏やかな熱として言い表します。 - Inneres Feuer — イネレス・フォイアー|ドイツ語
内なる火。
心の奥で燃え続ける意志や情熱を示す、比喩としても通る言い回しです。 - Calore umano — カローレ・ウマーノ|イタリア語
人の温かさ(人間味のあるぬくもり)。
火を直接言わずに、相手を包む温度や人情の気配を伝えます。 - Llama del corazón — ジャマ・デル・コラソン|スペイン語
心の炎。
感情の中心でゆれる熱として、やさしい情熱や思いの強さを感じさせます。 - Chama interior — シャーマ・インテリオール|ポルトガル語
内なる炎。
静かな決意が長く続くことを、消えにくい火の像に重ねます。 - Innri eldur — インリ・エルドゥル|アイスランド語
内なる火。
外気が厳しい土地の感覚も重なり、芯で燃える熱の比喩として響きます。 - Värme — ヴェルメ|スウェーデン語
温もり・熱。
触れるような暖かさだけでなく、心に残る温度としても受け取れる語です。 - Lämpö — ランポ|フィンランド語
ぬくもり・熱。
人の距離を縮める静かな温度を、過不足なく表します。 - Gwres — グウェレス|ウェールズ語
熱。
体の熱と感情の熱が重なって聞こえる、素朴でまっすぐな語感です。 - Teas — チャス|アイルランド語
暖かさ・熱。
守られている感覚や、心身のあたたまりをやわらかく示します。 - Glow — グロウ|英語
ほのかな輝き(ほてり・あたたかな光)。
感情が表ににじむ瞬間や、やさしい熱が灯る気配を思わせます。
祈りの儀式に結びつく火の古語・古典語(外国語)
古い時代の信仰や儀礼に由来する火の言葉です。神への祈り、浄化、共同体の中心といった役割を担ってきた炎の概念が、言葉の中に静かに残されています。
- Ignis — イグニス|ラテン語
火。
古代ローマにおいて、儀礼・哲学・詩の中で広く用いられた基本語。浄化や生命力、神意を媒介する存在として語られました。 - Flamma — フラマ|ラテン語
炎。
動きと熱を伴う火を指す語で、祭儀文や詩的表現に多く現れます。生きた力としての火を象徴します。 - πῦρ (Pyr) — ピュル|古代ギリシャ語
火。
神話や宗教儀礼において、神的な力や変容をもたらす要素として扱われました。哲学的概念としても重要な語です。 - Hestia — ヘスティア|古代ギリシャ語
炉の女神。
家庭と都市国家の炉を司る神格。火そのものが神聖視された象徴的存在で、祭儀では常に中心に置かれました。 - Focus — フォークス|ラテン語
炉、火床。
家庭や神殿の中心を示す語。日常の火と宗教的な火が分かたれていなかった時代の感覚を伝えます。 - fȳr (fyr) — フュル|古英語
火。
生活・戦・信仰すべてに関わる根源的な火を指す語。詩や祈りの文脈でも頻繁に用いられました。 - Logi — ロギ|古ノルド語
炎、焔。
北欧神話において火の力を体現する存在として語られる語。自然の猛威と神聖さの両面を帯びています。
北方や寒冷地で語られる火の言葉(外国語)
厳しい寒さの中で生きるための火を表す語彙です。命を守る存在としての炎が、切実なぬくもりを帯びています。
- Teine — テイネ|スコットランド・ゲール語
火。
生活の火を指す基本語で、寒さを越えるための現実的なぬくもりがそのまま宿ります。 - Eldur — エルドゥル|アイスランド語
火。
暮らしの中心にある火をそのまま言い切る語で、荒天の中でも人を守る強い実感があります。 - Eldur — エルドゥル|フェロー語
火。
島の暮らしで欠かせない火を示す語。閉ざされがちな環境ほど、火は生活そのものに近づきます。 - Ild — イル|ノルウェー語
火。
炎そのものを指す基本語として用いられ、寒さの中での「灯り」と「熱」を同時に感じさせます。 - Glør — グルール|ノルウェー語
熾火(おきび)、燃えさし。
炎が落ちたあとも残る赤い熱。夜を支える持続する温度を思わせます。 - Glød — グルー|デンマーク語
熾火、燃えさし/(火のない)赤い光。
派手に燃え上がる火ではなく、静かに残る熱や光を表す語です。 - Eld — エルド|スウェーデン語
火。
暖を取り、灯りを得るための火を広く指す基本語で、生活に根ざした響きがあります。 - Glöd — グロード|スウェーデン語
熾火(おきび)、赤熱の残り火。
炎が見えなくても確かにある熱。冬の静けさに似合う火のかたちです。 - Tuli — トゥリ|フィンランド語
火。
生活語としての火を示す基本語で、北国の暮らしに直結する実感があります。 - Hiillos — ヒーッロス|フィンランド語
熾火(おきび)、燃えさし。
消えかけではなく、まだ生きている熱。火を「残す」ことの価値が立ち上がります。

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