- 天災は忘れた頃にやって来る(てんさいはわすれたころにやってくる)
自然災害は、油断している頃に突然襲ってくるので、常に備えるべきという教訓。 - 天秤に掛ける(てんびんにかける)
二つの選択肢や物事の利害を比較して、どちらが得かを考えること。 - 天道、人を殺さず(てんどう、ひとをころさず)
天の道理は冷酷ではなく、困難なときでも人を見捨てずに救ってくれるという意味。 - 天道人を殺さず(てんどうひとをころさず)
天は情け深く、人を見放したりはしないという意味。希望を失うなという励まし。 - 天馬空を行く(てんばくうをゆく)
天馬が自由に空を駆けるように、発想や行動が自由で型にとらわれていないこと。 - 天高く馬肥ゆる秋(てんたかくうまこゆるあき)
空が澄み渡り、馬がよく食べてたくましくなる、実りの秋のすばらしい季節感を表す言葉。 - 奇想天外より落つ(きそうてんがいよりおつ)
普通の人が思いつかないような奇抜なアイデアが、突如として浮かぶ様子。 - 後ろ弁天前般若(うしろべんてんまえはんにゃ)
後ろ姿は美しいが、前から見るとそうではない人を揶揄した表現。 - 意気天を衝く(いきてんをつく)
やる気や気合いが満ちあふれて、空にまで届くほど高まっている様子。 - 旭日昇天の勢い(きょくじつしょうてんのいきおい)
昇る朝日のように、勢いよく物事が上昇していくさま。 - 竜は一寸にして昇天の気あり(りゅうはいっすんにしてしょうてんのきあり)
わずかな年齢や立場でも、大物になる気配や才能が見えるということわざ。 - 米の飯とお天道様はどこへ行っても付いて回る(こめのめしとおてんとうさまはどこへいってもついてまわる)
太陽と食事は、どこにいても欠かせないという意味で、たとえ苦労しても生きていく手段はあるという安心感を表す。 - 脳天から声を出す(のうてんからこえをだす)
非常に高く甲高い声を出す様子。 - 蟻の一穴天下の破れ(ありのいっけつてんかのやぶれ)
大きな崩壊も、小さなきっかけから始まるというたとえ。 - 蟻の思いも天に届く(ありのおもいもてんにとどく)
弱く小さな者の願いでも、真剣に願い続ければ天に通じることがあるという励まし。 - 運は天にあり(うんはてんにあり)
運命は人間の力ではどうにもならず、天の意志に委ねられているという考え。 - 運を天に任せる(うんをてんにまかせる)
結果や成り行きをすべて天にゆだねて、自然に任せること。 - 鍵の穴から天を覗く(かぎのあなからてんをのぞく)
小さな視点から大きな物事を見ようとする愚かさや、知識の偏りをたとえた表現。 - 雨の降る日は天気が悪い(あめのふるひはてんきがわるい)
ごく当たり前で、説明するまでもないことを指す皮肉混じりの表現。 - 雨天の友(うてんのとも)
つらい時や逆境のときにもそばにいてくれる真の友人。また、厳しくも正しい忠告をしてくれる人。
Reference:OxforOxford Languages and Google・weblio・goo辞書
「天」を含むことわざには、どれも自然と人の関係、運命へのまなざし、努力や信念の大切さが込められています。
古くから人々が語り継いできた言葉は、現代に生きる私たちにも力を与えてくれます。
日常のふとした場面で、今回ご紹介したことわざのひとつを思い出していただけたら嬉しいです。
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