冬の音・冷たさの感覚表現
雪を踏む音、白く立つ吐く息、冷気がしみる感覚など、五感で感じる冬を言葉にします。
- 雪音 — ユキオト
雪が立てる音。
降り積もる雪や踏みしめる足音が、冬の静寂を際立たせる表現。 - 木枯らし — コガラシ
冬の初めの冷たい風。
季節の変わり目を告げる存在で、身を切るような冷たさが印象に残る。 - 凍える — コゴエル
寒さで震えること。
体感的な冷えを直接伝える言葉で、感情表現にも使われる。 - 冷気 — レイキ
冷たい空気。
肌に触れた瞬間に感じる冬特有の感覚を表す。 - 静寂 — セイジャク
音のない状態。
雪の日に訪れる深い静けさを思わせ、冬の情景と相性が良い。 - 吐く息 — ハクイキ
白く見える息。
冷えた空気の中で立ちのぼる白い息が、冬の寒さを視覚化する。 - 肌寒い — ハダサムイ
やや寒い感覚。
本格的な冬の入り口を感じさせる表現で、微妙な温度差を伝える。 - 冷え込み — ヒエコミ
気温が下がること。
夜から朝にかけての寒さを表すことが多く、冬の厳しさを示す。 - 凍みる — シミル
冷たさが身に及ぶこと。
寒さが体の奥まで伝わる感覚を表し、地方色も感じられる言葉。 - 耳鳴りの静けさ — ミミナリノシズケサ
静まり返った感覚。
音が消えたように感じる冬の夜を表現する比喩的な言い回し。
季語としての冬の言葉
俳句や和歌で育まれてきた冬の季語を中心に、季節の気配を凝縮した表現を扱います。
- 冬至 — トウジ
一年で最も昼が短い日。
太陽の力が弱まる節目として、古くから特別視されてきた。 - 寒椿 — カンツバキ
冬に咲く椿。
寒さの中で花をつける姿が、季節の象徴として詠まれてきた。 - 時雨 — シグレ
冬に降る通り雨。
晴れ間と雨が交互に訪れる情景が、冬の空気感を伝える。 - 氷雨 — ヒサメ
冷たい雨。
雪に変わる直前の雨として、寒さを強く印象づける言葉。 - 霜夜 — シモヨ
霜が降りる夜。
冷え込みの厳しい夜を表し、静かな冬の情景を想起させる。 - 冬霞 — フユガスミ
冬にかかる霞。
春とは異なる、冷たく淡い景色を表現する季語。 - 初雪 — ハツユキ
その年最初の雪。
季節の到来を告げる出来事として、喜びや驚きが込められる。 - 寒月 — カンゲツ
冬の月。
澄んだ夜空に浮かぶ月が、冬の静謐さを強調する。 - 雪明かり — ユキアカリ
雪に反射する光。
夜の闇をやわらかく照らす冬特有の明るさを表す。
子どもの遊び・冬の楽しみ
雪だるまや凧揚げ、かまくらなど、冬ならではの遊びにまつわる言葉を集めました。
- 雪だるま — ユキダルマ
雪で作る人形。
子どもから大人まで楽しめる冬の遊びで、親しみやすい存在。 - 雪合戦 — ユキガッセン
雪を投げ合う遊び。
寒さを忘れて体を動かす、冬ならではの活発な遊び。 - 凧揚げ — タコアゲ
凧を揚げる遊び。
正月の風物として親しまれ、空を見上げる楽しさがある。 - 羽根突き — ハネツキ
羽根を打ち合う遊び。
正月の遊びとして伝えられ、失敗に墨を塗る習慣も知られる。 - こま回し — コママワシ
独楽で遊ぶこと。
集中力と技が求められ、世代を超えて親しまれてきた。 - 雪遊び — ユキアソビ
雪を使った遊び。
触れる冷たさと楽しさが同居する、冬の代表的な体験。 - そり遊び — ソリアソビ
そりで滑る遊び。
坂を滑り降りる爽快感が、冬の思い出として残りやすい。 - かまくら — カマクラ
雪で作る小屋。
中に入る特別感があり、雪国の冬文化を象徴する。 - 雪灯籠 — ユキドウロウ
雪で作る灯籠。
夜に灯りを入れると、幻想的な冬景色が広がる。 - 氷遊び — コオリアソビ
氷を使った遊び。
凍った水を使い、自然と触れ合う冬ならではの楽しみ。
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