年祝い・長寿祝い一覧表 – 年齢と呼び方 – 子供の成長から長寿まで

長い人生にはその年齢のお祝い事やいろいろな記念日があります。

結婚5周年や10周年、還暦、古希など長寿を祝うための特別な日、他にも論語に由来する十五歳＝志学（しがく）、三十歳＝而立（じりつ）などの年齢を表す言葉もあります。
論語とは、古代中国の学者である孔子と彼の弟子たちの言動を記録した書物であり、これらの教えは日本にも伝わってきました。

論語が元になった年齢の名称は以下のようなものがあります。

志学（しがく）＝十五歳
而立（じりつ）＝三十歳
不惑（ふわく）＝四十歳
知命（ちめい）＝五十歳
耳順（じじゅん）＝六十歳
従心（じゅうしん）＝七十歳

さらに王寿（おうじゅ）、麦寿（ばくじゅ）など1000歳を超える年齢の名称まであります。ここまで来ると漢字に対する親しみや語呂合わせなどのちょっとした遊び心からの発想かもしれませんね。

さて、ここでは人生の節目となる行事やお祝い事を一覧にまとめて紹介しています。家族や友人のお祝いの参考にしてみてはどうでしょうか？

長寿・年祝いの一覧表

２歳　【孩提：がいてい】
子供の笑いを「孩」、抱かれることを「堤」と言い、抱かれて笑うことから、幼児を指す言葉。
７歳　【三尺：さんせき】
7～8歳。この頃の子供の身長が三尺位だから言う説があります。
１０歳　【幼：よう】
儒教の最も基本的な経典『礼記』曲礼上編より。
１０歳　【辻髪：つじかみ】
昔の子供の髪型を表す。
１４歳　【六尺：りくせき】
身長が六尺ぐらいになることから。
１５歳　【笄年：けいねん】
女性の15歳。初めて簪（かんざし）を刺す年齢であることから。
20歳という説もある。
１５歳　【志学：しがく】
『論語』為政編より。
１６歳　【破瓜：はか】
「瓜」を二つに分けると「八」二文字になることから。
女性の16（8+8）歳を表す。
男性は64（8×8）歳。
２０歳　【弱冠：じゃっかん】
『礼記』曲礼上編より。
３０歳　【三十路：みそじ】
３０歳　【立年：りゅうねん】
男性の年齢。『論語』為政編より。
３０歳　【年壮：ねんそう】
男性の年齢。『礼記』曲礼上編より。
３０歳　【壮室：そうしつ】
男性の年齢。『礼記』曲礼上編より。
３０歳　【而立：じりつ】
男性の年齢。『論語』為政編より。
４０歳　【四十路：よそじ】
４０歳　【不惑：ふわく】
男性の年齢。『論語』為政編より。迷いが無くなる年齢。
４０歳　【強仕：きょうし】
男性の年齢。『礼記』曲礼上編より。智、気力が充実している。
４０歳　【初老：しょろう】
４８歳　【桑年：そうねん】
「桑」の古い文字「桒」は「十」が四つと「八」に分解出来ることから48歳を表す。
５０歳　【五十路：いそじ】
５０歳　【艾年：がいねん】
髪が艾（ヨモギ）のように色あせて白髪になることから。
５０歳　【知命：ちめい】
男性の年齢。『論語』為政編より。天が自分に与えた使命を自覚する。
５０歳　【天命：てんめい】
男性の年齢。『論語』為政編より。天が自分に与えた使命を自覚する。
５０歳　【杖家：じょうか】
『礼記』王制篇。家の中で杖を用いることが許されるとされた。
６０歳　【六十路：むそじ】
６０歳　【耳順：じじゅん】
『論語』為政編より。相手の言うことから善悪などを素直に判断できるようになる。
６０歳　【杖者：じょうしや】
杖を突く人
６０歳　【下寿：かじゅ】
長寿を三つに分け、六十歳を下寿、八十歳を中寿、百歳を上寿とする古代中国の考え方。上寿を百二十歳、中寿を百歳、下寿を八十歳とする説もある。
６１歳　【華甲：かこう】
「華」は「十」が六つと「一」一つに分解出来ることから。「甲」は甲子の略で六十干支の始めを表す。
６１歳（満６０歳）【還暦：かんれき】
60年経つと生まれた年の干支に還ることから。
６１歳　【本卦還：りほんけがえり】
還暦と同じく、生まれた年の干支に還ることから。
６１歳　【華寿：かじゅ】
「華」が6つの「十」と「一」と分解でき、６１になることから。
６１歳　【華甲：かこう】
「華」が6つの「十」と「一」と分解でき、６１になることから
６４歳　【破瓜：はか】
「瓜」を二つに分けると「八」二文字になることから。
女性の16（8+8）歳を表す。
男性は64（8×8）歳。
６６歳　【緑寿：ろくじゅ】
７０歳　【七十路：ななそじ】
７０歳　【従心：じゅうしん】
孔子が心の欲するままにして、しかも礼を踏み外さないようになったと感じた年齢。
７０歳　【古希：こき】
杜甫「曲江」の「人生七十、古来稀なり」と言う詩より。
７０歳　【致仕：ちし】
７０歳　【従心：じゅうしん】
男性の年齢。『論語』為政編より。70歳にして、思うままに動いても人の道を踏み外さない。
７０歳　【踰矩：ゆく】
男性の年齢。『論語』為政編より。70歳にして、思うままに動いても人の道を踏み外さない。
７０歳　【杖国：じょうこく】
男性の年齢。『礼記』王制篇より。国中どこでも杖を用いることが許されるとされた。
７０歳　【懸車：けんしゃ】
７７歳　【喜寿：きじゅ】
「喜」の草書体が「七十七」と見えることから
８０歳　【八十路：やそじ】
８０歳　【傘寿：さんじゅ】
傘の略字（仐）が「八十」に見えることから。80歳の別称で長寿の祝い。
８０歳　【中寿：ちゅうじゅ】
長寿を三つに分け、六十歳を下寿、八十歳を中寿、百歳を上寿とする古代中国の考え方。上寿を百二十歳、中寿を百歳、下寿を八十歳とする説もある。
８０歳　【杖朝：じょうちょう】
男性の年齢。『礼記』王制篇より。朝廷でも杖を用いることが許されるとされた。
８１歳　【半寿：はんじゅ】
「半」の字が「八十一」に分解出来ることから。
８１歳　【盤寿：ばんじゅ】
将棋の盤の升目が9×9=81マスあることから。長寿の祝い。
８１歳　【漆寿：しつじゅ】
『礼記』より。
８８歳　【米寿：べいじゅ】
「米」が「八十八」という文字に分解出来ることから。長寿の祝い。
９０歳　【九十路：ここのそじ】
９０歳　【卒寿：そつじゅ】
卒の略字「卆」を九十と読めることに由来。90歳の別称であり長寿の祝い。
９５歳　【珍寿：ちんじゅ】
９９歳　【白寿：はくじゅ】
「百」の字から一をとると白になる事から。99歳の別称で長寿の祝い。