古代ギリシャの神話には、神々だけではなく、数えきれないほどの不思議な生き物が登場します。
海を支配する巨大な怪物、山に潜む恐ろしい魔物、神々によって生み出された神獣、そして人とは異なる姿を持つ伝説の民族。
これらの存在は、英雄譚や神々の物語の中で重要な役割を担い、神話の世界をより壮大で神秘的なものにしています。
ペルセウスが戦った海の怪物ケートス、船乗りを襲うスキュラ、怪物の母と呼ばれるエキドナなど、多くの存在が古代から語り継がれてきました。
このページでは、ギリシャ神話に登場する生き物を一覧形式で紹介しています。
海の怪物、蛇身の魔物、神が作った金属の巨人、そして異形の民族まで、神話世界に登場するさまざまな存在をたどることができます。
神話を読み解くうえでも、創作やファンタジーの世界を広げるうえでも、魅力的な生き物が数多く並びます。
古代の想像力が生み出した不思議な存在の数々を見ていきましょう。
ギリシャ神話の生き物一覧
※本記事の名称、説明文は創作やネーミングアイデア等のインスピレーション用です。詳しい意味や正確な発音については辞書等でご確認ください。

- アンピスバエナ|Amphisbaena
リビアにいるとされた伝説上の双頭の蛇で、体の両端に頭をもつ怪蛇として伝えられます。 - アライ|Arae
呪いを人格化した女性のダイモーンで、冥界から呼び出される「呪詛の霊」として扱われます。 - バシリスク|Basilisk
北アフリカに棲むとされた致命的な蛇で、古代ギリシャ・ローマ伝承では毒気によって生き物や草木を害する怪蛇として語られます。 - カトブレパス|Catoblepas
下向きに垂れた重い頭をもつ牛のような怪物で、顔を上げたり有毒な息を放つと命を奪うと伝えられます。 - ケンタウロス|Centaur
人の上半身と馬の下半身をもつ種族で、ギリシャ神話では山野に住む荒々しい存在として語られます。 - キュプロスのケンタウロス|Cyprian Centaurs
キュプロス島に関連する角あるケンタウロスの一群で、雄牛のような角をもつ姿で描かれます。 - イクテュオケンタウロス|Ichthyocentaurs
人の上半身、馬の前半身、魚の尾をあわせもつ海のケンタウロスです。 - ラミアのケンタウロス|Lamian Centaurs
幼いディオニュソスを守った精霊たちが、ヘラによって牛角のケンタウロスへ変えられたとされる存在です。 - オノケンタウロス|Onocentaur
人の上半身とロバの下半身をもつとされる伝説上の生き物です。 - ケラステス|Cerastes
頭に角をもつ蛇として古代文献に登場する怪蛇です。 - ケルベロス|Cerberus
冥界の門を守る巨大な番犬で、三つの頭をもつ犬として知られています。 - ケートス|Cetus
海に棲む巨大な怪物を指す総称で、英雄譚では人間を襲う巨大海獣として登場します。 - ケウトニュモス|Ceuthonymus
冥界に属するダイモーンで、メノイテスの父として伝えられる存在です。 - カリュブディス|Charybdis
巨大な渦を起こして船を飲み込む海の怪物で、スキュラと対になる存在として知られます。 - キマイラ|Chimera
獅子の体、背中から生える山羊の頭、蛇の尾をもつ火を吐く混成怪物です。 - ディオメデスの人食い馬|Mares of Diomedes
トラーキアの王ディオメデスが飼っていた人肉を食べる凶暴な馬たちです。 - ドリュアス|Dryad
木や森に宿る精霊で、女性の姿で描かれることが多い自然のニンフです。 - エキドナ|Echidna
上半身が女性、下半身が蛇の怪物で、多くの怪物の母として知られています。 - エイドロン|Eidolon
人の幻影や霊として現れる存在で、亡霊や幻像のような姿で語られます。 - エンプーサ|Empousa
女の姿で人を惑わす怪物で、変身能力をもち人間を襲う存在として語られます。 - エウリュノモス|Eurynomos
冥界に住むダイモーンで、死体の肉を食べる恐ろしい存在として伝えられます。 - ゴルゴン|Gorgon
髪が蛇で石化の力をもつ女怪で、メドゥーサを含む三姉妹として知られています。 - グライアイ|Graeae
一つの眼と一つの歯を共有する老女の姉妹で、ペルセウス神話に登場します。 - グリフィン|Griffin
獅子の体と鷲の頭と翼をもつ合成獣で、黄金を守る守護獣として語られます。 - ハルピュイア|Harpy
女性の顔と鳥の体をもつ怪物で、嵐や突風を象徴する存在として描かれます。 - ヒッパレクトリュオン|Hippalectryon
前半身が馬、後半身が雄鶏という奇妙な姿をもつ合成獣です。 - ヒッポカンポス|Hippocampus
前半身が馬、後半身が魚の海の生き物で、海神ポセイドンの乗り物として描かれます。 - レルネーのヒュドラ|Lernaean Hydra
レルネーの沼に棲んだ多頭の大蛇で、ヘラクレスの十二功業の第二の相手として知られる怪物です。 - ケーレス|Keres
戦死や惨死、疫病などの暴力的な死を体現する女性形の死霊・死の精霊です。 - ラミア|Lamia
ギリシャ伝承では、子どもを害する夜の魔物、あるいは若者を惑わす妖しい存在として語られる怪物です。

- ミノタウロス|Minotaur
牛の頭と人の身体を持つクレタの怪物で、ダイダロスが造った迷宮ラビュリントスに閉じ込められていました。 - ケルベロス|Cerberus
冥界の門を守る巨大な番犬で、一般には三つの頭を持つことで知られています。 - オルトロス|Orthrus
ゲーリュオーンの牛群を守っていた双頭の犬で、ケルベロスの兄弟にあたる怪物です。 - オピオタウロス|Ophiotaurus
前半身が牡牛、後半身が蛇になった怪物で、その内臓を捧げればゼウスに勝てるという予言に関わる存在です。 - パネス|Panes
パーン神の複数形的存在として語られる半人半山羊の野の精霊で、山野や牧野に結びつく存在です。 - サテュロス|Satyrs
森や野に住む男性の自然精霊で、古典ギリシャでは人の上半身に馬やロバに近い耳や尾をもつ姿で描かれることが多い存在です。 - スキュラ|Scylla
カリュブディスの向かい側の海峡に潜む海の怪物で、近づく船から船員をさらって食らう恐るべき存在です。 - スキタイのドラカイナ|Scythian Dracaena
上半身は女性、下半身は蛇という姿の怪物で、ヘラクレスと結びつくスキタイ起源譚に登場します。 - セイレーン|Sirens
美しい歌声で船乗りを破滅へ誘う存在で、古代ギリシャでは半鳥半女の姿で表されることが一般的です。 - スパルトイ|Spartoi
竜の歯を地に蒔いたとき、大地から武装したまま現れた戦士たちです。 - スフィンクス|Sphinx
女の頭と胸、獅子の身体、そして翼をもつ怪物で、謎かけによって人々を苦しめた存在として知られます。 - ステュムパーロスの鳥|Stymphalian Birds
アルカディアのステュムパーロス湖にいた人食いの怪鳥で、ヘラクレスの功業の一つで退治されました。 - タラクシッポス|Taraxippus
競馬場で馬を突然おびえさせると信じられた霊的存在・怪異で、古代の競技場伝承に現れます。 - トリトン|Triton
ポセイドンとアンフィトリテの子で、上半身は人、下半身は魚の尾をもつ海の神的存在です。 - テュポーン|Typhon
ゼウスに戦いを挑んだ巨大怪物で、蛇の要素をもつ恐るべき姿で描かれることが多い存在です。 - リュカオン|Lycaon
ゼウスへの不敬の罰として狼に変えられた王で、ギリシャにおける人狼伝承の起源としてよく言及されます。 - ペガソス|Pegasus
メドゥーサの首から生まれた不死の有翼馬で、ベレロポーンとともに有名な神話上の存在です。 - フェニックス|Phoenix
赤金色の羽をもつ霊鳥で、古代ギリシャ・ローマの伝承では再生と循環の象徴として語られます。

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