月は古くから人々に愛され、その美しい姿や変化する形が多くの詩や物語に登場してきました。日本語には月齢に応じた美しい呼び名が数多く存在し、その一つ一つが独特の風情を持っています。その満ち欠けに合わせて、さまざまな美しい名称が付けられています。ここでは、日本の伝統的な呼び名や雅な表現を紹介します。おしゃれで美しい言葉を知ることで、あなたの語彙力と表現力が一層高まることでしょう。
月齢:月の美しい呼び名一覧
出典・参考:Wikipedia・Weblio・コトバンク・goo辞書
1日目
- 新月(しんげつ): 月が全く見えない状態。
- 朔(さく): 新月と同じ意味。
2日目
- 既朔(きさく): 新月から一日経った月。
- 繊月(せんげつ): 細く美しい月。
- 二日月(ふつかづき): 二日目の細い月。
3日目
- 三日月(みかづき): 新月から三日目の細い月。
- 初月(ういづき): 初めて見える月。
- 若月(わかつき): 若々しい月。
- 眉月(まゆづき): 眉のように細い月。
7日目
- 上弦の月(じょうげんのつき): 半月のこと。
- 弓張り月(ゆみはりづき): 弓の形をした月。
- 弦月(げんげつ): 弓の弦のように見える月。
10日目
- 十日夜の月(とうかんやのつき): 新月から十日目の月。
13日目
- 十三夜月(じゅんさんやづき): 新月から十三日目の月。
14日目
- 小望月(こもちづき): 満月の前夜の月。
- 幾望(きぼう): 満月に近い月。
15日目
- 十五夜月(じゅうごやづき): 新月から十五日目の満月。
- 満月(まんげつ): 月が完全に満ちた状態。
- 望月(もちづき): 満月の別称。
16日目
- 十六夜月(いざよいづき): 満月の翌日の月。ためらいながら遅れて昇る月の意味。
17日目
- 立待月(たちまちづき): 十六夜の翌日の月。立って待つうちに昇る月の意味。
18日目
- 居待月(いまちづき): 立待月の翌日の月。寝転んで待つうちに昇る月の意味。
19日目
- 寝待月(ねまちづき): 居待月の翌日の月。寝転んで待つうちに昇る月の意味。
- 臥待月(ふしまちづき): 寝待月の別称。
20日目
- 更待月(ふけまちづき): 寝待月の翌日の月。更けるまで待つうちに昇る月の意味。
23日目
- 下弦の月(かげんのつき): 満月から月が半分に欠けた状態。
- 弓張り月(ゆみはりづき): 弓の形をした月。
- 弦月(げんげつ): 弓の弦のように見える月。
26日目
- 有明月(ありあけづき): 夜明けまで残る月。
30日目
- 三十日月(みそかづき): 月がほとんど見えなくなる状態。
- 晦日(みそか): 月の最後の日。
- 晦(つごもり): 月が隠れること。
月の名称には、それぞれの月齢に応じた美しさと詩情が込められています。美しい名称が付けられた各月の姿を通じて、季節の移ろいと共に彩られる言葉の豊かさを感じてください。
また、美しい月の名前を覚えて、表現力を高めてみてください。月の満ち欠けとその呼び名の奥深さを味わいながら、言葉の豊かさを楽しんでいただければ幸いです。
コメント