秋の言葉集め:秋を感じる美しい・綺麗な言葉を一覧にまとめた秋の情景を感じる言葉集です。秋を代表する和風の言葉とその読み方・意味を紹介します。
秋の季節は、色づく紅葉、涼やかな風、豊かな収穫と、多彩な風情が満載です。この時期独特の情緒や自然の変化を感じさせる「秋の言葉」をご紹介します。和風の美しさが際立つこれらの言葉は、秋の豊かな表情を詩的に伝えます。文学や日常の会話、季節の挨拶にも活用できる、選りすぐりの言葉を集めました。
秋を感じる美しい言葉一覧
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。意味、詳細等は辞書などでご確認ください。
- 秋時雨
【あきしぐれ】秋に降る、しっとりとした雨。秋の終わり頃によく見られる、哀愁を帯びた雨。 - そぞろ寒
【そぞろさむ】ふとした瞬間に感じる秋の寒さ。ひんやりとして、秋の深まりを感じさせる。 - 七夜月
【ななよづき】旧暦7月7日の夜に見える月。七夕の夜に美しく見える月。 - 七姫
【ななひめ】七夕伝説に登場する織姫を指すことがある。織姫と彦星のロマンティックな物語にちなんだ呼称。 - 七日盆
【なぬかぼん】旧暦7月7日を中心とした盆の期間。地域によってはこの時期に先祖を祀る風習がある。 - 上露
【うわつゆ】植物の上に宿る露。朝晩の冷え込みで現れ、秋の訪れを感じさせる。 - 下露
【したつゆ】地面に降りた露。秋の夜長の冷え込みを物語る。 - 不知火
【しらぬい】海上や湖上に見られる光の蜃気楼。特に、秋によく見られる現象として知られる。 - 二十六夜待
【にじゅうろくやまち】陰暦の一月と七月の二六日の夜に月の出るのを待って拝むこと。。二十六夜の月を待つこと。または、その夜。人々が月の美しさに思いを馳せる風情がある。 - 仲秋
【ちゅうしゅう】秋の中頃。秋が深まり、実りの季節を迎える時期。 - 佳宵
【かしょう】美しい夜。秋の夜長を楽しむ情緒が込められている。 - 八朔
【はっさく】旧暦8月1日。秋の訪れを告げる節目の日。 - 冬隣
【ふゆどなり】秋の終わりに近づき、冬が近づいていること。秋から冬への季節の移り変わりを感じさせる。 - 初嵐
【はつあらし】秋に最初に起こる嵐。秋の荒れた天気の始まりを告げる。 - 初月夜
【はつづきよ】秋に入ってからの最初の月夜。秋の清々しさと寂寥感を感じさせる。 - 初秋
【しょしゅう】秋の始まり。夏の終わりと秋の訪れを告げる季節。 - 初秋風
【はつあきかぜ】秋の始めに吹く風。涼しくて心地よい、秋らしさを感じさせる風。 - 初紅葉
【はつもみじ】秋に最初に紅葉すること。秋の訪れと共に自然が見せる美しい変化。 - 初露
【はつつゆ】秋に最初に現れる露。夜の冷え込みが始まり、秋の深まりを感じさせる象徴。 - 十五夜
【じゅうごや】旧暦8月15日の夜。中秋の名月を楽しむ日本の伝統的な行事。 - 十八夜月
【じゅうはちやづき】旧暦9月18日頃に見える月。十五夜から数えて約3日後の月を指す。 - 十六夜
【いざよい】旧暦8月16日の夜、または十五夜の翌夜の月。名月の次の夜を詠む古典的な表現。 - 台風
【たいふう】熱帯または亜熱帯海域で発生し、日本にも影響を与える強い風と雨を伴う気象現象。 - 名月
【めいげつ】特に美しい月。十五夜など、秋に見られる明るく美しい満月。 - 夕霧
【ゆうぎり】夕方に発生する霧。秋の涼しさとともに訪れる、幻想的な風景の一部。 - 夕露
【ゆうづゆ】夕方に現れる露。日中の暖かさから夜へと移り変わる際に生じる、秋の訪れを告げる露。 - 夜寒
【よさむ】夜に感じる寒さ。秋が深まるにつれて、特に感じられるようになる。 - 夜長
【よなが】夜の時間が長く感じられること。秋から冬にかけて、日が短くなることから。 - 夜霧
【よぎり】夜に発生する霧。秋の夜長によく見られ、幽玄な雰囲気を醸し出す。 - 夜露
【よつゆ】夜間に発生する露。秋の冷え込みによって、夜明け前に植物などに現れる。 - 宵闇
【よいやみ】夕暮れ時の薄暗さ。日没後のほんのりとした暗さが、秋の夜の始まりを告げる。 - 寒露
【かんろ】寒さが増してくる秋の節気の一つ。露が冷たくなり始める時期。 - 寒露秋雨
【あきさめ】寒露の時期に降る秋雨。涼しさを増し、秋の深まりを感じさせる雨。 - 寝待月
【ねまちづき】陰暦19日の夜の月の異称。夜更かしして月を待つこと。または、そのような夜。 - 寝覚月
【ねざめづき】陰暦九月の異称。しばしば秋の長い夜に関連づけられる。 - 小望月
【こもちづき】望月の前夜の月のこと。特に、秋に見られる小ぶりながら美しい満月。 - 小田刈月
【おだかりづき】陰暦九月の異称。稲刈りの時期の月。秋の収穫を象徴する時期。 - 居待月
【いまちづき】陰暦一八日の月。家で月の出を待つこと。または、その月。秋の夜長を楽しむ心情を表す。 - 山彩る
【やまいろどる】山が紅葉で色づくこと。秋の自然の美しさを象徴する表現。 - 山澄む
【やますむ】山の空気が澄み切って、遠くの景色がはっきりと見えること。秋の高い透明度を感じさせる。 - 山粧う
【やまよそおう】山が紅葉などで美しく装うこと。秋の装いをする山々の様子。 - 彼岸花
【ひがんばな】秋分の頃に咲く、赤や白の花。生と死を象徴し、彼岸の時期によく見られる。 - 待宵
【まつよい】特定の夜を待つこと。または、その前夜。特に、月見など秋の行事に関連づけられる。 - 文月
【ふづき】旧暦の7月。夏の終わりから秋の始まりを告げる時期。 - 新涼
【しんりょう】新たに感じる涼しさ。夏の暑さが和らぎ、秋の気配を感じさせる時期。 - 星月夜
【ほしづきよ】星と月が美しく輝く夜。秋に特有の、澄んだ空気の下での夜空の美しさを表す。 - 晩秋
【おそあき】秋の終わり頃。冬に近づく時期で、寒さが増し、自然の色彩が深まる。 - 暮の秋
【ぼのあき】日が暮れる早い秋の夕方を指す。日短の秋を感じさせる時期。 - 暮秋
【ぼしゅう】秋の終わりに差し掛かる時期。寒さが増し、冬の訪れを予感させる。 - 更待月
【さらまちづき】陰暦8月20日の月の異称。更に夜が更けてから待つ月。深夜に見る月のことで、特に秋の長い夜に関連する。 - 月の兎
【つきのうさぎ】月面に見える模様が兎に見えるという伝承から。秋の名月を眺める際に語られる話題の一つ。 - 月の舟
【つきのふね】月明かりが水面に映ってできる、舟の形をした光。秋の夜、特に水辺で幻想的な情景を楽しむことができる。 - 月の都
【つきのみやこ】月の世界。幻想的で美しい月の世界を詠んだ言葉。 - 月見舟
【つきみぶね】月を見るために舟に乗ること。または、その舟。秋の月見の風情を楽しむ日本の伝統。 - 末枯野
【うらがれの】草木が枯れ始める秋の終わり頃の野。秋深まる感じを表す。 - 栗名月
【くりめいげつ】栗が実る時期の名月。秋の収穫と美しい月を同時に楽しむ。 - 残暑
【ざんしょ】夏の暑さが残る時期。初秋に感じる、まだ夏の暑さが抜けきらない状態。 - 水霜
【みずしも】霜が降りる前の、冷たく潤いのある露。秋の朝夕に見られる。 - 無月
【むげつ】月が見えない夜。または、暗い夜。秋の深い夜長に関連することが多い。 - 燈籠流
【とうろうながし】燈籠を川や海に流す行事。先祖の霊を送る日本の夏の終わりから秋にかけての風習。 - 燈籠舟
【とうろうぶね】送り盆に川や海へ流す舟。灯りが水面に映り、幻想的な雰囲気を作り出す。 - 白露
【はくろ】露が白く見えるほど冷たくなる時期。秋の節気の一つで、秋の深まりを告げる。 - 盆の月
【ぼんのつき】お盆の時期に見る月。先祖の霊を偲ぶ日本の伝統的な時期に照らされる月。 - 盆秋
【ぼんしゅう】お盆を迎える秋の時期。夏の終わりから秋にかけての、先祖を偲ぶ期間。 - 秋の七草
【あきのななくさ】秋に摘むべき七種の草。日本の伝統で、自然とのつながりを感じさせる。 - 秋の初雪
【あきのはつゆき】秋に初めて降る雪。秋の終わりに冬の訪れを告げる現象。 - 秋の初霜
【あきのはつじも】秋に初めて降りる霜。冷え込みが本格化し、冬への移り変わりを感じさせる。 - 秋の名残
【あきのなごり】秋が終わりに近づき、残る秋の美しさや哀愁を感じること。 - 秋の夜
【あきのよる】秋に感じる夜。涼しく、長く、静かな夜。 - 秋の嶺
【あきのみね】秋に色づく山の稜線。紅葉が美しい山々。 - 秋の庵
【あきのいお】秋の季節を感じさせる小屋や庵。秋の風情を楽しむための場所。 - 秋の烏
【あきのからす】秋に鳴く烏。秋の訪れと共に聞かれる烏の声が、季節の変わり目を感じさせる。 - 秋の蛍
【あきのほたる】秋に見られる蛍。春や夏の蛍とは異なり、珍しい。 - 秋の雪
【あきのゆき】秋に降る雪。特に秋の終わりに見られ、冬の近づきを告げる。 - 秋の雲
【あきのくも】秋特有の形や色をした雲。秋の空の高さや清々しさを感じさせる。 - 秋の霜
【あきのしも】秋に降りる霜。朝夕の冷え込みを強く感じさせる。 - 秋彼岸
【あきひがん】お彼岸の秋版。先祖を供養し、中日にはお墓参りをする日本の風習。 - 秋惜む
【あきおしむ】秋の終わりを惜しむ心情。美しい秋が過ぎ去るのを名残惜しく思う。 - 秋晴れ
【あきばれ】秋特有の澄み切った晴天。空気が澄んで遠くまで見渡せる、気持ちの良い天気。 - 秋涼
【しゅうりょう】秋に感じる涼しさ。夏の暑さから解放され、心地よい気候のこと。 - 秋深し
【あきふかし】秋が深まること。季節が進み、秋の風物詩が色濃くなる時期。 - 秋濤
【しゅうとう】秋の波。秋に荒れる海の波のこと、または比喩的に秋の情緒を表す言葉。 - 秋祭
【あきまつり】秋に行われる祭り。収穫を感謝し、豊年を祝う日本の伝統的な行事。 - 秋簾
【あきすだれ】秋にかけるすだれ。秋の日差しを和らげるため、また秋の装飾として使われる。 - 秋苑
【しゅうえん】秋の庭園。秋の草花や紅葉が楽しめる庭のこと。 - 秋茜
【あきあかね】秋の空の赤み。夕焼けなど、秋特有の美しい空の色。 - 秋郊
【しゅうこう】秋の郊外。紅葉など、秋の自然を楽しめる場所。 - 秋雪
【しゅうせつ】秋に降る雪。冬の訪れを告げる、季節の変わり目の現象。 - 秋霜
【しゅうそう】秋に降りる霜。冷え込みが厳しくなり、冬が近づいていることを感じさせる。 - 秋風
【あきかぜ】秋に吹く風。涼しくて心地良い、秋らしさを感じる風。 - 秋風月
【あきかぜづき】8月の異名。秋の爽やかな気候を感じさせる時期。 - 秋高し
【あきたかし】秋の空の高さ。秋特有の澄んだ空気と遠くまで見渡せる景色を表す。 - 秋麗
【しゅうれい】秋の美しい景色。晴れ渡った空と色づく自然の美しさ。 - 稲刈月
【いねかりづき】陰暦九月の異称。稲刈りをする月。秋の農作業を表す。 - 空澄む
【そらすむ】空が澄み切ること。特に秋に見られる、透明感のある美しい空。 - 立待月
【たちまちづき】陰暦一七日の夜の月。立って待つほどの美しい月。月の美しさに魅了される様子を表す。 - 立秋
【りっしゅう】二十四節気の一つで、秋が始まるとされる日。夏から秋への移り変わりを告げる節目。 - 粧う山
【よそおうやま】山が紅葉などで美しく装うこと。秋の風情を楽しむ景色。 - 精霊流し
【しょうりょうながし】先祖の霊を送るために灯籠を川などに流す行事。お盆の期間に行われる。 - 精霊花
【しょうりょうばな】死者の霊を慰めるために供えられる花。特に、お盆の時期に関連する。 - 紅葉川
【もみじがわ】紅葉が美しい川辺。秋の紅葉を楽しむことができる場所。 - 紅葉月
【もみはづき】 陰暦九月の異称。紅葉が美しい月。秋の深まりとともに、自然が見せる豊かな色彩を楽しむ時期。 - 紅葉狩り
【もみじがり】紅葉を楽しむために出かけること。秋の風物詩として、多くの人が楽しむ行事。 - 菊咲月
【きくざきづき】陰暦九月の異称。菊が咲く月。秋に入り、菊の花が美しく咲き誇る時期。 - 菊日和
【きくびより】菊を楽しむのに最適な天候。晴れて暖かく、菊の美しさが引き立つ日。 - 菊月
【きくづき】旧暦の9月。菊の花が咲く時期を指し、秋の深まりを象徴する。 - 葉月
【はづき】旧暦の8月。木々の葉が茂り、自然が生い茂る時期。 - 薄寒
【うすさむ】わずかに感じる寒さ。秋の終わりから冬の訪れを感じさせる気候。 - 蘭月
【らんげつ】蘭の花が美しく咲く月。または、秋の月の雅称。 - 蘭秋
【らんしゅう】蘭のように上品で美しい秋。秋の風情を詠む際に使われる。 - 虫時雨
【むししぐれ】虫の鳴き声が雨のように聞こえること。秋に特有の、虫の合唱を楽しむ風情。 - 行水名残
【ぎょうずいなごり】秋のなかばも過ぎて行水をやめること。夏から秋への季節の変わり目を感じさせる。 - 親月
【おやづき】陰暦7月の異称。 - 野の末枯
【ののうらがれ】野が枯れる秋の終わり頃。自然の移り変わりを感じさせる。 - 野分
【のわき】台風や秋の嵐。秋に起こる強い風のこと。 - 野山の錦
【のやまのにしき】紅葉で彩られた野や山。秋の自然が見せる華やかな美しさ。 - 錦秋
【きんしゅう】秋の美しい風景。紅葉など、秋が一層美しく彩られる時期。 - 長き夜
【ながきよ】長く感じられる夜。秋から冬にかけて、日照時間が短くなり夜が長くなる。 - 長月
【ながつき】旧暦の9月。秋の深まりを感じさせる月。 - 雁来月
【かりくづき】 陰暦八月の異称。雁が飛来する月。秋の象徴として、雁の渡来を待つ時期。 - 雨冷
【あまびえ】雨によって気温が下がり、涼しく感じること。秋の雨特有の冷たさを表す。 - 雨月
【うげつ】雨の多い月。または、雨を愛でる風情を楽しむ月。 - 露寒
【つゆさむ】露による寒さ。秋の朝夕に感じる冷たさ。 - 餞月
【せんげつ】送り月。何かを送り出す時に見る月、特に秋の月夜に感じる別れや寂しさを象徴する。 - 鰯雲
【いわしぐも】秋に見られる、細かく連なった魚の群れのような形をした雲。冬の訪れを予感させる秋特有の雲の形。
秋は、感慨深い季節の変わり目です。この「秋の言葉」を通じて、日本の秋が持つ独特の美しさや情緒を感じ取っていただければ幸いです。詩や文学、秋の挨拶やメッセージカードに、これらの言葉を活用して、秋の深まりをより一層感じる瞬間をお楽しみください。秋の豊かな風景を言葉で描きながら、季節の美を新たな視点で発見する喜びを共有しましょう。
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