秋を彩る和風の言葉集め – 美しく響く秋の言葉一覧【秋の情景を感じる】
秋の豊かな色彩と感情を映し出す和風の言葉たちは、その響きだけで季節の美しさを伝えます。ここでは、日本の自然と文化から生まれた、「秋」を象徴する独特でカッコいい言葉を集めました。古来より受け継がれるこれらの言葉は、秋の深まりと共に、心に静けさとなつかしさをもたらします。秋の夜長にぴったりな読み物として、また、日本の四季の美しさに触れたいすべての方々へ贈る、厳選された言葉の一覧です。
秋を感じる和風のカッコいい言葉一覧
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。意味、詳細等は辞書などでご確認ください。
- 秋時雨
【あきしぐれ】 – 秋に降る、しばしば寒さを伴う雨。 - 秋黴雨
【あきついり】 – 秋の長雨で、しばしばカビが生じやすい時期。 - 秋の村雨
【あきのむらさめ】 – 秋に断続的に降る小雨。 - 朝月夜
【あさづくよ】 – 夜が明けてもまだ月が見える明け方。 - 蘆火
【あしび】 – 秋、干した葦を燃やすたき火。 - 碇星
【いかりぼし】 -カシオペヤ座の別名。海上で船が碇を下ろす目安となる星。 - 稲妻
【いなずま】 – 雷光。稲穂を刈るように速く光る様子。 - 居待月
【いまちづき】 – 陰暦18日の月。長い夜を一人で過ごす悲しみを象徴する月。 - 薄霧
【うすぎり】 – 視界をわずかにぼやけさせる薄い霧。 - 弟切草
【おとぎりそう】 – おとぎりそう科の多年生植物。日当りのよい草地に生じ、夏、黄色の五弁花が咲く。 - 女郎花月
【おみなえしづき】 – 陰暦七月の異名。女郎花が咲く時期の月。 - 女名月
【おんなめいげつ】 – 旧暦8月の十五夜。美しい女性に例えられるような、魅力的な十五夜の月。 - 蜉蝣
【かげろう】 – 一日で生涯を終えると言われる昆虫。はかない美しさの象徴。 - 下弦の月
【かげんのつき】 – 月の満ち欠けの一つ。半分だけ照らされた状態。 - 風日待
【かぜひまち】 – 立春から数えて、二百十日目。 - 風祭
【かぜまつり】 – 風を祭る行事。秋の収穫前に大風が吹くのをおそれ、風を鎮めるために祈る二百十日、二百二十日や八朔(はっさく)の頃行なわれる祭。 - 片割月
【かたわれづき】 – 半月。欠けた形の月。 - 上の弓張
【かみのゆみはり】 – 弓のように張り詰めた状態。特に空高く張り詰めた月のこと。 - 九秋
【きゅうしゅう】 – 秋の90日間のこと。秋の別名。秋三ヶ月のこと。 - 玉兎
【ぎょくと】 – 月に住むとされる兎。 - 霧時雨
【きりしぐれ】 – 霧と時雨が同時に降ること。視界をぼやけさせ、寒々とした秋の情景を象徴。 - 霧の帳
【きりのとばり】 – 霧に覆われた風景。幻想的な雰囲気を持つ。 - 銀河
【ぎんが】 – 天の川。星々が集まって流れるように見える天体。 - 銀湾
【ぎんわん】 – 天の河。 - 桂月
【けいげつ】 – 陰暦8月の異称。 - 月宮殿
【げつきゅうでん】 – 月にあるとされる宮殿。幻想的な美しさを象徴。 - 幻月
【げんげつ】 – 月の左右にできる一対のかさ。別に月ができたように見えるもの。幻想的な美しさを表す。 - 弦月
【げんげつ】 – 細い月の形。新月に近い状態。 - 玄月
【げんげつ】 – 陰暦9月の異称。 - 狭霧
【さぎり】 – 霧。 - 下の弓張
【しものゆみはり】 – 弓が下方に張り詰められた状態。弓月の一形態。 - 秋夜
【しゅうや】 – 秋の夜。長く、静かで、思索にふけるのに適した時。 - 秋雷
【しゅうらい】 – 秋に鳴る雷。稲妻を伴うことが多い。 - 秋麗
【しゅうれい】 – 秋の美しい風景。色づく葉、澄んだ空気など。 - 嫦娥
【じょうが】 – 月に住むとされる仙女。中秋の名月と関連が深い。 - 上弦の月
【じょうげんのつき】 – 月が半分だけ照らされた状態。新月から満月にかけての期間。 - 精霊迎え
【しょうりょうむかえ】 – 亡き人の霊を迎える行事。 - 精霊火
【しょうろうび】 – 亡き人の霊を導くための火。精霊の灯り。 - 白露
【しらつゆ】 – 秋の早朝に草葉につく白い露。 - 不知火
【しらぬい】 – 海上や河川で見られる幻惑的な光。 - 星河
【せいが】 – 銀河の別名。天の川。 - 霜降
【そうこう】 – 霜が降り始める時期。寒さが本格化する秋の終わりごろ。 - 爽籟
【そうらい】 – 秋風が吹き抜ける澄んだ音。自然の美しい音。 - 龍田姫
【たつたひめ】 – 秋の女神。 - 七夕月
【たなばたづき】 – 七夕の夜に見える月。織姫と彦星の伝説にちなむ。 - 七夕七姫
【たなばたななひめ】 – 七夕の伝説に登場する七人の姫。 - 棚機姫
【たなばたひめ】 – 織姫。七夕の伝説の中心人物。 - 魂送
【たまおくり】 – 死者の魂を送る行事。秋に行われることが多い。 - 仲秋無月
【ちゅうしゅうむげつ】 – 中秋に月が見えない現象。秋の十五夜に月が出ないこと。 - 肇秋
【ちょうしゅう】 – 秋の始まり。涼しさが感じられ始める時期。陰暦七月。初秋。 - 月の宴
【つきのえん】 – 月を愛でる宴。中秋の名月を楽しむ行事。 - 月の鏡
【つきのかがみ】 -晴れわたった空にかかる満月。 - 月の剣
【つきのけん】 – 三日月(みかづき)の異称。その形が刀剣のように見えること。 - 月の弓
【つきのゆみ】 – 弦を張った弓のような形をした月 - 月の輪
【つきのわ】 – 月周りに見える光の輪。大気中の水滴による光の屈折で生じる。 - 月夜烏
【つきよがらす】 – 月夜に鳴く烏。 - 露時雨
【つゆしぐれ】 – 露が降るような細かい雨。秋の夜長に降る。 - 露葎
【つゆむぐら】 – 露に濡れた草。 - 桐秋
【とうしゅう】 – シソ科の多年草。美しい景色を表す。 - 名残の月
【なごりのつき】 – 季節の終わりを惜しむ月。秋の終わりの月。 - 白秋
【はくしゅう】 – 秋の清らかな景色。秋の異称。 - 白帝
【はくてい】 – 秋をつかさどる天帝。秋の神。転じて、秋の異称。 - 葉月尽
【はづきじん】 – 葉月(旧暦8月)の終わり。秋の訪れを告げる。 - 火焚鳥
【ひたきどり】 – 鶲の別称。 - 旻天
【びんてん】 – 高く澄んだ秋の空。広大な宇宙を思わせる。 - 文披月
【ふみひろげづき】 – 陰暦7月の異称。 - 鬼燈
【ほおずき】 – 果実がランタンのように見える植物。秋に収穫される。 - 幽霊花
【ゆうれいばな】 – ひがんばな(彼岸花)の異名。 - 弓張月
【ゆみはりづき】 – 弦月の異称。弓のように見える月。特に初秋に見られる。 - 宵月
【よいづき】 – 夕方に見える月。日没直後の空に浮かぶ。 - 宵月夜
【よいづきよ】 – 夕方に月が見える夜。穏やかで静かな夜。 - 宵の秋
【よいのあき】 – 夕方の秋。日が暮れると共に訪れる秋の情景。 - 宵闇
【よいやみ】 – 夕暮れ時の薄暗さ。秋の夜長を感じさせる。 - 夜長人
【よながびと】 – 夜が長いことを愛する人。秋の夜長を楽しむ。 - 夜半の秋
【よわのあき】 – 夜半に感じる秋の深まり。静かで神秘的な夜。 - 龍燈
【りゅうとう】 – 怪火。不知火(しらぬい)。 - 涼月
【りょうげつ】 – 涼しく清らかな月。秋の夜空を象徴する。
日本の秋は、色とりどりの紅葉、涼やかな風、豊かな収穫と、感じ取ることのできる美しさに満ち溢れています。これらの言葉が、秋の季節をより深く味わうためのきっかけとなり、日々の生活に小さな発見と喜びをもたらすかもしれません。日本の四季の中でも特に感慨深い秋を、これらの言葉と共にお楽しみください。
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