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神秘的・幻想的な古語120選|日本の美しい言葉

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神秘と幻想の古語120選|日本の美しい言葉 言葉
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3. 【神・神話・祭】

神々の存在や祭りごと、自然に宿る精霊など、日本の古層にある信仰世界を感じさせる語。日常と神域が重なり合う、聖と俗の境界に立つような言葉たちです。神聖さと畏怖が同居しています。

  1. 神(かみ)
    自然や人間を超越した存在。八百万の神として、森羅万象に宿るとされた。
  2. 天津神(あまつかみ)
    天上界に住む神々。高天原にいる神々で、日本神話の上位神たち。
  3. 国津神(くにつかみ)
    地上の世界に住まう神々。土地の神・地方の神として親しまれた。
  4. 神無月(かんなづき)
    10月。神々が出雲に集まるとされ、他の国には「神がいない月」。
  5. 出雲(いずも)
    神々の集う地。神話の中心地であり、「神在月」とも呼ばれる場所。
  6. 天照大神(あまてらすおおみかみ)
    太陽の神。日本の最高神として天皇家の祖とされる。
  7. 天岩戸(あまのいわと)
    天照大神が隠れたとされる神話上の洞窟。世界が闇に包まれた伝説の場所。
  8. 八百万の神(やおよろずのかみ)
    数えきれないほど多くの神々。自然・事物すべてに神が宿るという思想。
  9. 神籬(ひもろぎ)
    神を迎えるための仮の宿り。榊などで囲まれた神聖な場所。
  10. 御霊(みたま)
    神の魂。分霊して祭られることもあり、鎮魂や守護を意味する。
  11. 斎(いみ)
    神聖な行いに際し、穢れを避けること。食や行動を慎む清めの行為。
  12. 禊(みそぎ)
    身体や心を水で清める儀式。神に近づくための準備。
  13. 神事(しんじ)
    神に捧げる儀式。舞・供物・祝詞を通じて神と交流する神聖な営み。
  14. 祝詞(のりと)
    神に捧げる言葉。美しい言語で、祈願や感謝を表す。
  15. 神楽(かぐら)
    神に奉納する舞楽。神話に基づいた演目で、神と人との橋渡しとなる。
  16. 祭祀(さいし)
    神を祀る行為。豊穣や平安を願って行われた。
  17. 霊(ひ)
    神の気配・力。火や風などの自然現象に宿ると考えられた。
  18. 神意(しんい)
    神の心・意志。占いや夢で示されることもあった。
  19. 神罰(しんばつ)
    神の怒りによってもたらされる災い。神を畏れる心が反映されている。
  20. 瑞兆(ずいちょう)
    神の祝福を感じさせる良い前兆。自然の異変や夢にあらわれる。

 

4. 【幽玄・美意識】

言葉に尽くせぬ美しさ、心に深く響く情緒、静けさの中に漂う存在感──。和歌や能、禅の思想に通じる「幽玄」や「もののあはれ」など、日本独特の美意識を表す語を収めます。

  1. 幽玄(ゆうげん)
    奥深くて言葉で語り尽くせない美。見えぬ気配に心を動かす感性。
  2. あはれ(哀れ)
    心にしみる情感。人の心の動きやものの移ろいを深く感じる美意識。
  3. をかし
    明るく興味深い美しさ。平安時代の貴族が好んだ、洗練された趣。
  4. しみじみ
    静かに心の奥に響く様子。味わうような感情の深まり。
  5. 余情(よじょう)
    語られたことの奥に広がる情感。あえて語らぬことが情緒を生む。
  6. もののあはれ
    物事の無常さに触れたとき、自然と湧く哀しみや感動。
  7. いとど
    いっそう、ますます、という意味ながら、感情の深まりにも用いられる語。
  8. さび(寂)
    孤独や古びたものに感じる静かな味わい。後に「わびさび」の一部となる。
  9. わび(侘)
    質素で不完全なものに宿る美。物寂しさの中の深い豊かさ。
  10. かすみ(霞)
    春に立ちのぼるもや。見えるようで見えぬ、ぼんやりした美の象徴。
  11. うつろふ(移ろふ)
    花や心が変化していくこと。はかなさと美しさが同居する表現。
  12. ひそか(密か)
    誰にも知られず、こっそりと。人知れぬ想いの静けさと深さを表す。
  13. 静寂(せいじゃく)
    音も気配もない静けさ。心を深く沈める時間と空間。
  14. こころばへ(心延へ)
    心のありよう。思いやり、美意識、情趣などを含んだ豊かな意味。
  15. ほのか
    かすかで不明瞭なもの。そこに感じる神秘や奥行き。
  16. 淡し(あはし)
    色・味・感情が薄く、控えめで上品な美しさ。
  17. 雅(みやび)
    優雅で洗練された趣。都人の美意識の象徴。
  18. 艶(えん)
    色気、情趣、風情。恋心や色の移ろいに伴う美しさ。
  19. 栄枯(えいこ)
    栄えることと枯れること。盛衰の流れに美を見出す思想。
  20. はかなき世
    長くは続かぬこの世。だからこそ美しく、愛おしいという感覚。
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