有蹄類:ラクダ系
- アロカメルス|Allocamelus
ロバの頭をもつラクダとして語られる、中世的な幻獣です。 - 天のリャマ|Heavenly Llama
アンデス世界に結びつけて語られる、天上のラマの伝承です。
有蹄類:ヤギ・ヒツジ系
- アマルテイア|Amalthea
ギリシア神話でゼウスを育てた雌山羊として知られます。 - 牡羊座の牡羊|Aries
神話的起源をもつ天上の牡羊として扱われます。 - バロメッツ|Barometz
植物と羊が結びついたように語られた、中世の奇獣です。 - カプリコルヌス|Capricornus
山羊と魚の要素をあわせ持つ、星座神話上の存在です。 - ダフ|Dahu
山地に住むとされる、斜面適応した脚をもつ山羊・シカ状の伝承動物です。 - ヘイズルーン|Heiðrún
北欧神話で蜜酒を生み出す山羊です。 - クヌム|Khnum
古代エジプトの、牡羊の頭をもつ創造神です。 - タングリスニルとタングニョースト|Tanngrisnir and Tanngnjóstr
北欧神話でトールの戦車を引く魔法の山羊です。
有蹄類:馬・ロバ系
- アンギタイ|Anggitay
フィリピン伝承に見られる、上半身が女性で下半身が馬の存在です。 - アリオン|Arion
ギリシア神話の不死の名馬で、人語を解するとされます。 - バリオスとクサントス|Balius and Xanthus
アキレウスに結びつく、神話上の不死の馬です。 - ブラク|Burāq
イスラーム伝承で預言者を運んだ天の乗り物で、馬に近い姿で語られます。 - ケンタウロス|Centaur
ギリシア神話の半人半馬です。 - シロン|Chiron
知恵と医術で知られる、特別なケンタウロスです。 - 千里馬|Chollima
東アジアで語られる、千里を駆ける霊馬です。 - ギトラッシュ|Gytrash
イングランド伝承の変身霊で、馬の姿をとることで知られます。 - ハイズム|Haizum
イスラーム伝承に見られる天界の馬です。 - イポタネ|Ipotane
ギリシア伝承に見られる、馬の下半身をもつ人型存在です。 - カルカダン|Karkadann
ペルシア・インド圏で語られる、獰猛な一角獣です。 - 竜馬|Longma
中国伝承の、龍の鱗をもつ馬の瑞獣です。 - オノケンタウロス|Onocentaur
ロバと人が組み合わさった、古典世界の幻獣です。 - ペガサス|Pegasus
ギリシア神話の翼ある白馬です。 - プーカ|Pooka
アイルランド伝承の妖精・精霊で、黒い馬の姿をとることがあります。 - スレイプニル|Sleipnir
北欧神話でオーディンが乗る、八本脚の神馬です。 - シワナバ|Sihuanaba
中米伝承の怪異で、振り向くと馬面を見せる女として語られます。 - ティクバラン|Tikbalang
フィリピン伝承の、馬頭人身の山野の怪異です。 - ウッチャイヒシュラヴァス|Uchchaihshravas
ヒンドゥー神話の、海から生まれた白い神馬です。 - ユニコーン|Unicorn
一角獣として知られる伝説上の動物。中世以降、深い森や清らかな自然の中に現れる存在として描かれました。 - 翼あるユニコーン|Winged Unicorn
ユニコーンに翼を加えた図像・後世的変種です。 - 白馬|White Horse
各地で神聖・吉兆・異界のしるしとして語られる白い霊馬です。
象・大型獣系の複合存在
- クガールパク|Quugaarpak
イヌイット圏で、地中から現れる巨大なマンモス状存在として語られる伝承があります。 - タウエレト|Taweret
カバを中心に獅子やワニの要素ももつ、古代エジプトの守護女神です。
豚・猪系
- カリュドーンの猪|Calydonian Boar
ギリシア神話で大災厄をもたらした巨大な猪です。 - エリュマントスの猪|Erymanthian Boar
ヘラクレスの功業のひとつに登場する凶暴な猪です。 - 猪八戒|Zhu Bajie
『西遊記』に登場する、猪の特徴をもつ半人半獣の人気キャラクターです。
軟体生物系の伝説・神話生物
- アッコロカムイ|Akkorokamui
北海道のアイヌ伝承に登場する巨大なタコ状の怪物。海に潜む超巨大な存在として語られます。 - ルー・カルコル|Lou Carcolh
フランス伝承の巨大な人食いカタツムリ。毛むくじゃらの体や触手をもつ怪物として描かれます。 - 蜃|Shen
中国神話・中国伝承に見られる大蛤・海の怪物。蜃気楼を生み出す存在として知られ、龍に近い性質で語られることもあります。
爬虫類系の伝説・神話生物(四肢をもつもの中心)

- アンムト|Ammut
古代エジプトの冥界観に登場する存在。ワニ・ライオン・カバの要素を合わせもつ怪物で、死者の審判と結びついています。 - シパクトリ|Cipactli
アステカ神話に登場する原初的な怪物。ワニ・魚・ヒキガエルなどが混ざったような姿で語られます。 - ダンガヴェンフーター|Dungavenhooter
北米の民間伝承にみられる怪物。大きな鼻孔で獲物を吸い込む、ワニのような姿の怪異として語られます。 - ナッカー|Knucker
イングランド伝承の水辺や池に棲むドラゴン。細長い体をもつ蛇竜として語られることがあります。 - クールマ|Kurma
ヒンドゥー神話におけるヴィシュヌの第二の化身で、亀の姿をとる存在。海の攪拌神話でも重要です。 - ルー|Luu
モンゴル系伝承で語られる水の龍。川や泉、雨や洪水と関わる霊的存在として扱われます。 - モオ|Moʻo
ハワイ神話のトカゲ・竜蛇系の精霊。しばしば女性的存在として語られ、水辺や地形と結びつきます。 - マンガンガーリ|Mungoon-Gali
オーストラリア先住民伝承に登場する巨大なオオトカゲ。地域によって異なる説話が伝わっています。 - ペルーダ|Peluda
フランス中世伝承の怪物。甲羅や棘、蛇の尾などをもつ毛深い獣として語られます。 - ソベク|Sobek
古代エジプトのワニ神。神格ですが、爬虫類系の神格存在として記事に入れやすい名称です。 - タニファ|Taniwha
マオリ伝承の水棲・洞窟棲の怪物。巨大な爬虫類や竜に近い姿で語られることがあります。 - ワウィー|Whowie
オーストラリア先住民伝承の巨大な爬虫類怪物。巨大なオオトカゲに似た姿で描かれます。 - ワイバーン|Wyvern
ヨーロッパ伝承に見られる二本脚の竜。翼と尾をもつ攻撃的なドラゴン像として有名です。
蛇・竜・ワーム系の伝説・神話生物
- アンフィテール|Amphithere
翼をもつ蛇・竜として語られるヨーロッパ系の伝承生物。脚をもたない飛行蛇のように表現されます。 - アペプ(アポピス)|Apep / Apophis
古代エジプト神話の巨大な蛇。太陽神ラーに敵対する混沌の象徴です。 - アジ・ダハーカ|Azhi Dahaka
イラン系神話に登場する邪悪な竜蛇。複数の頭をもつ恐るべき怪物として語られます。 - バシリスク|Basilisk
ヨーロッパ伝承の毒蛇王。視線や息で死をもたらすとされる危険な怪物です。 - バクナワ|Bakunawa
フィリピン神話の巨大な海蛇・竜。月を飲み込む存在として日食・月食伝承と結びつきます。 - エキドナ|Echidna
ギリシア神話の上半身が女性、下半身が蛇の怪物。多くの怪物の母として有名です。 - ファーヴニル|Fáfnir
北欧伝承に登場する竜。もとは人でしたが、財宝への執着によって怪物化した存在として語られます。 - 羽毛ある蛇|Feathered Serpent
メソアメリカ文化圏で重要な蛇神モチーフ。ケツァルコアトルなどに代表される、羽毛をまとった神聖な蛇です。 - インダス・ワーム|Indus Worm
古代ギリシア文献に現れるインダス川の巨大な肉食ワーム。巨大な虫・蛇状生物として伝えられました。 - ヤクルス|Jaculus
古典古代・中世の伝承に見える飛びかかる蛇。木から槍のように飛ぶと信じられました。 - ヨルムンガンド|Jörmungandr
北欧神話のミズガルズ蛇。世界を取り巻くほど巨大な蛇で、トールの宿敵です。 - リンドワーム|Lindworm
北欧・ゲルマン系伝承の蛇竜。細長い胴体をもち、脚のない竜として描かれることが多い存在です。 - 白蛇夫人|Madam White Snake / Bai Suzhen
中国の白蛇伝に登場する白蛇の精。単なる怪物ではなく、人格をもつ伝説上の主要存在です。 - メレトセゲル|Meretseger
古代エジプトのコブラ女神。王家の谷を守護する蛇神として崇拝されました。 - ナーガ|Naga
インドや東南アジアに広く見られる蛇神・蛇族。水、地下、守護、豊穣などと深く結びつきます。 - ニーズヘッグ|Níðhöggr
北欧神話の蛇・竜的存在。世界樹ユグドラシルの根をかじる怪物として知られます。 - ウロボロス|Ouroboros
自らの尾を噛む蛇の象徴。循環・永遠・再生のイメージをもつ古い蛇の表象です。 - ピュトン|Python
ギリシア神話の大蛇。デルポイに棲み、アポロンに討たれた怪物として知られます。 - 虹の蛇|Rainbow Serpent
オーストラリア先住民の神話群で重要な巨大蛇。創造・水・地形形成と深く関わる存在です。 - シースシュランゲ|Schießschlange
ドイツ語圏伝承の「飛びかかる蛇」。勢いよく跳びかかる危険な蛇として語られます。 - タラスク|Tarasque
フランス伝承の怪物。甲羅・獣脚・蛇尾などをもつ複合怪物で、蛇竜系の文脈でも扱われます。 - ツチノコ|Tsuchinoko
日本の伝承・怪談で語られる謎の蛇状生物。胴が太く短い独特の姿で知られます。 - テュポーン|Typhon
ギリシア神話の巨大怪物。多数の蛇頭をもつ恐るべき存在として描かれます。 - ジラント|Zilant
タタール系伝承に見られる竜蛇。カザンを象徴する存在としても知られます。
人工的に生み出された神話の存在

- オートマトン|Automaton
自動で動く人工物・機械仕掛けの存在を指す総称です。神話ではギリシア神話のタロスのように、鍛冶神が造った自律的な番人や人造存在を含む広い概念として使えます。 - タロス|Talos
ギリシア神話に登場する青銅の人工存在です。クレタ島を守る番人として知られ、しばしば古代神話における自動人形・機械人間の代表例として扱われます。 - ブロドウェズ|Blodeuwedd
ウェールズ神話に登場する、花から作られた女性です。人の手というより魔術によって生み出された存在で、人工的に造られた神話的人物としてこの分類に入れられます。 - ブレイゼン・ヘッド|Brazen Head
中世ヨーロッパの伝説に現れる、真鍮や青銅で作られた「語る頭」です。問いに答える知恵ある人工物として語られ、魔術的な自動装置の伝承として知られます。 - ドール・ビーイング(ナニーティス)|Doll Being (Nani’tis)
レナペ伝承にみられる人形に関わる霊的存在です。一般的な “Doll Woman” より、資料上は “Doll Being” または “Nani’tis” としたほうが正確です。 - ガラテア|Galatea
ギリシア神話で、ピュグマリオンが彫った象牙像に由来する存在です。後世の伝承では、その像が女神の力で命を得た女性として広く知られています。 - ジンジャーブレッド・マン|Gingerbread Man
民話に登場する、命を得て走り出すジンジャーブレッドの人形です。厳密には神話より民話寄りですが、人工物が生命を持つ存在としてこの欄に入れやすい題材です。 - ゴーレム|Golem
ユダヤ伝承に登場する、人の形をした人工存在です。多くは粘土や土から作られ、聖なる言葉や神秘的儀礼によって命を与えられる存在として語られます。 - ホムンクルス|Homunculus
錬金術伝承における小さな人工人間です。中世から近世の錬金術思想の中で語られたもので、人工的に生命を生成しようとする観念を象徴する存在です。 - ネペレー|Nephele
ギリシア神話に登場する雲の存在で、ゼウスがヘラに似せて作り出したものとして伝えられます。雲から造られた人工的存在として扱うなら、この分類に含められます。 - パンドーラー|Pandora
ギリシア神話における最初の女性で、ヘーパイストスが土から造った存在として語られます。人工的に創造された人間型存在として、人工 creature の一覧に加える価値があります。 - ウシャブティ(シャブティ)|Ushabti / Shabti
古代エジプトの墓に納められた小像です。死後の世界で労働を代行するための存在で、Shabti と Ushabti は基本的に表記・時期差を含む同系統の語としてまとめるのが適切です。 - ティルベリ|Tilberi
アイスランド民間伝承に登場する、魔女が作り出す乳盗みの怪異です。肋骨や羊毛などを用いて作られるとされ、人工的に生み出される民間伝承上の存在として非常に典型的です。 - 付喪神|Tsukumogami
日本の伝承において、長く使われた道具や器物が霊性を得て変化した存在です。一般には百年を経た道具が命や意志を持つと説明されることが多いですが、古い器物が怪異化する観念全体を指す場合もあります。 - トゥピラク|Tupilaq
イヌイット伝承に登場する、呪術師が骨や皮などを用いて作り出す復讐用の怪異です。単なる「大きな像」ではなく、呪術的に生命を与えられた人工的存在として説明するのが正確です。
血を吸う・血に関係する神話の怪物一覧
- チュパカブラ|Chupacabra
中南米を中心に語られる吸血怪物。家畜、特にヤギの血を吸う存在として知られ、「ヤギ吸い」の名でも広まっています。 - ダンピール|Dhampir
バルカン地方の伝承に登場する、吸血鬼と人間のあいだに生まれた存在。完全な吸血鬼ではなく、人間に近い性質を持つとされます。 - ラミア|Lamia
ギリシア系の伝承に現れる女性型の怪異。後代には若者や子どもの血を吸う妖魔として解釈されることがあります。 - マンドゥルゴ|Mandurugo
フィリピン伝承の女性型吸血怪。昼は美しい女性としてふるまい、夜になると血を吸う存在として恐れられます。 - レッドキャップ|Redcap
イングランドとスコットランド境界地方の邪悪な妖精。殺した旅人の血で赤帽を染めるとされる、血のイメージが極めて強い存在です。 - シグビン|Sigbin
フィリピンの怪物。影を通して血を吸うとされる夜行性の異形で、後ろ向きに歩くなど不気味な特徴でも知られます。
骨や骸骨に関係する神話・伝説の怪物
- ブラッディ・ボーンズ|Bloody Bones
イギリスや北米の民間伝承に見られるボギーマン系の怪異。骨や血の不気味さを前面に出した存在として語られます。 - がしゃどくろ|Gashadokuro
日本の巨大骸骨の妖怪。戦死者や飢え死にした人々の怨念が集まって生まれるとされ、人を襲う恐ろしい怪異です。 - スケルトン|Skeleton
骸骨そのものが動き出す怪異。神話・民話・怪談・幻想作品まで幅広く見られる、骨のイメージを代表するアンデッドです。

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