「無」が付く四字熟語を一覧にまとめました。
日本語には、無限の可能性を秘めた「無」という字を含む四字熟語が数多く存在します。これらの熟語は、美しい言葉としての魅力だけでなく、その背後にある深い哲学や意味合いにも焦点を当てることで、さらに魅力的な世界観を私たちに提供します。いい意味でも悪い意味でも、それぞれの四字熟語が持つ深遠な「無」の意味にフォーカスし、日本語の美しさとその奥深さを感じてみましょう。
「無」が付く四字熟語一覧
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。意味、詳細等は辞書などでご確認ください。
「無」が最初に来る四字熟語一覧【意味付き】
- 無二無三
【むにむさん】一途に努力すること - 無何有郷
【むかゆうきょう】どこにも存在しない理想の地 - 無告之民
【むこくのたみ】頼るべき支援がない人々 - 無味乾燥
【むみかんそう】面白みのないこと - 無妄之禍
【むぼうのわざわい】予期せぬ災難 - 無始無終
【むしむしゅう】終わりと始まりがない永遠の繰り返し - 無学文盲
【むがくもんもう】学問がなく文字が読めないこと - 無念無想
【むねんむそう】何も考えずにいること - 無慙無愧
【むざんむき】恥を知らず悪いことを平然と行うこと - 無我夢中
【むがむちゅう】自分を忘れて夢中になること - 無根無蔕
【むこんむてい】頼りになるものがないこと - 無欲恬淡
【むよくてんたん】欲がなく素朴なこと - 無為徒食
【むいとしょく】何もせずに過ごすこと - 無理圧状
【むりおうじょう】無理やりに自分の意見を通すこと - 無理往生
【むりおうじょう】無理やりに自分の意見を通すこと - 無理算段
【むりさんだん】無理をして事を成し遂げること - 無理難題
【むりなんだい】解決不可能な問題 - 無理非道
【むりひどう】道理に反する行為 - 無用之用
【むようのよう】一見役に立たないように見えて実は大切なもの - 無知無学
【むちむがく】知識がないこと - 無知蒙昧
【むちもうまい】知識がなく無知なこと - 無私無偏
【むしむへん】公平で偏りがないこと - 無間地獄
【むけんじごく】最も苦しい地獄
「無」が最初に来る四字熟語一覧
- 無為自然
【むいしぜん】 - 無為不言
【ぶいふげん】 - 無為無冠
【むいむかん】 - 無為無官
【むいむかん】 - 無為無策
【むいむさく】 - 無為無知
【むいむち】 - 無為無能
【むいむのう】 - 無為渾沌
【むいこんとん】 - 無影無踪
【むえいむそう】 - 無援孤立
【むえんこりつ】 - 無我夢心
【むがむしん】 - 無学無能
【むがくむのう】 - 無間奈落
【むけんならく】 - 無熊之喜
【むゆうのよろこび】 - 無稽之言
【むけいのげん】 - 無稽之談
【むけいのだん】 - 無芸大食
【むげいたいしょく】 - 無芸無能
【むげいむのう】 - 無財餓鬼
【むざいがき】 - 無始劫来
【むしごうらい】 - 無始曠劫
【むしこうごう】 - 無事息災
【ぶじそくさい】 - 無事平安
【ぶじへいあん】 - 無事平穏
【ぶじへいおん】 - 無手勝流
【むてかつりゅう】 - 無所用心
【むしょようじん】 - 無上趣味
【むじょうしゅみ】 - 無上正覚
【むじょうしょうがく】 - 無上菩提
【むじょうぼだい】 - 無常因果
【むじょういんが】 - 無常迅速
【むじょうじんそく】 - 無精打彩
【ぶしょうださい】 - 無声之詩
【むせいのし】 - 無声無臭
【むせいむしゅう】 - 無駄方便
【むだほうべん】 - 無知低能
【むちていのう】 - 無知無能
【むちむのう】 - 無智蒙昧
【むちもうまい】 - 無茶苦茶
【むちゃくちゃ】 - 無念残念
【むねんざんねん】 - 無念至極
【むねんしごく】 - 無念千万
【むねんせんばん】 - 無病息災
【むびょうそくさい】 - 無病呻吟
【むびょうしんぎん】 - 無偏無党
【むへんむとう】 - 無辺無碍
【むへんむげ】 - 無辺無礙
【むへんむげ】 - 無法之法
【むほうのほう】 - 無縫天衣
【むほうてんい】 - 無望之禍
【むぼうのわざわい】 - 無味無臭
【むみむしゅう】 - 無明長夜
【むみょうじょうや】 - 無妄之福
【ぶぼうのふく】 - 無余涅槃
【むよねはん】 - 無欲恬憺
【むよくてんたん】 - 無理無体
【むりむたい】 - 無理無法
【むりむほう】 - 無量無辺
【むりょうむへん】 - 無累之人
【むるいのひと】 - 無礼至極
【ぶれいしごく】 - 無礼千万
【ぶれいせんばん】 - 無礙自在
【むげじざい】 - 無辜之民
【むこのたみ】
「無」を含む四字熟語一覧【意味付き】
- 一徹無垢
【いってつむく】一途で純粋な心情 - 一望無垠
【いちぼうむぎん】一目で限りなく広がる景色が見えること - 万寿無彊
【ばんじゅむきょう】永遠に生き続けること - 三界無安
【さんがいむあん】この世は苦しみが多く、安心することができないこと - 乱雑無章
【らんざつむしょう】整理整頓されずに無秩序に放置された状態 - 事実無根
【じじつむこん】根拠のない話 - 五色無主
【ごしきむしゅ】恐怖で顔の色が変わる様子 - 傍若無人
【ぼうじゃくぶじん】他人を顧みずに勝手に振る舞うこと - 傲慢無礼
【ごうまんぶれい】人を見下し、礼儀を欠く行為 - 公平無私
【こうへいむし】偏りがなく公正な判断 - 兼愛無私
【けんあいむし】すべての人を差別なく愛すること - 冷酷無情
【れいこくむじょう】人の心がなく、残酷な様子 - 刑故無小
【けいこむしょう】小さな罪でも故意ならば罪に問うこと - 功徳無量
【こうとくむりょう】計り知れないほどの善行 - 千万無量
【せんまんむりょう】数えきれないほど多いこと - 千里無烟
【せんりむえん】民衆の生活が非常に貧しいこと - 千里無煙
【せんりむえん】民衆の生活が非常に貧しいこと - 南無三宝
【なむさんぼう】仏教の三宝(仏・法・僧)に帰依する言葉 - 厚顔無恥
【こうがんむち】厚かましく恥知らずなこと - 古今無双
【ここんむそう】過去から現在にかけて類を見ないこと - 古今無類
【ここんむるい】過去から現在にかけて比類なきこと - 問答無用
【もんどうむよう】議論の余地がないこと - 問答無益
【もんどうむえき】議論しても意味がないこと - 国士無双
【こくしむそう】国内で唯一無二の才能を持つ人 - 大逆無道
【たいぎゃくむどう】極めて非道な行為 - 天地無用
【てんちむよう】逆さまにしてはならないこと - 天壌無窮
【てんじょうむきゅう】終わりなきこと - 天衣無縫
【てんいむほう】自然体でありながら完璧なこと - 孤立無援
【こりつむえん】誰からも助けられずに一人ぼっちの状態 - 安穏無事
【あんのんぶじ】何も変わったことがなく平和なこと - 完全無欠
【かんぜんむけつ】完璧で欠点がないこと - 広大無辺
【こうだいむへん】限りなく広がること - 廓然無聖
【かくねんむしょう】真理や教えに縛られない自由な状態 - 影迹無端
【えいせきむたん】手がかりが一切ないこと - 応用無辺
【おうようむへん】どんな場面でも対応できること - 悪逆無道
【あくぎゃくぶどう】道徳に反した悪行 - 感慨無量
【かんがいむりょう】言葉にできないほど深い感動 - 慇懃無礼
【いんぎんぶれい】表面上は丁寧だが、心からの敬意が感じられないこと - 放佚無慙
【ほういつむざん】自由奔放で恥を知らないこと - 放蕩無頼
【ほうとうぶらい】道徳を無視して好き勝手に生きること - 文人無行
【ぶんじんむこう】理論だけで実践が伴わないこと - 有備無患
【ゆうびむかん】準備があれば心配がないこと - 有厚無厚
【ゆうこうむこう】詭弁によること - 有口無行
【ゆうこうむこう】言うだけで行動に移さないこと - 有名無実
【ゆうめいむじつ】名ばかりで実質が伴わないこと - 有形無形
【ゆうけいむけい】目に見えるものと見えないもの - 有漏無漏
【うろむろ】煩悩がある者とない者 - 有為無常
【ういむじょう】この世の移り変わりやはかなさ - 有無流転
【うむるてん】因果の理によって変化する万物 - 有無相生
【うむそうせい】存在と非存在が相互に関連していること - 有相無相
【うぞうむぞう】価値がない多くのもの - 有耶無耶
【うやむや】はっきりしないこと - 有象無象
【うぞうむぞう】取るに足りない多くの人々 - 架空無稽
【かくうむけい】根拠のない話 - 残念無念
【ざんねんむねん】非常に残念なこと - 水清無魚
【すいせいむぎょ】あまりにも清廉で人から好かれないこと - 永永無窮
【えいえいむきゅう】永遠に続くこと - 永遠無窮
【えいえんむきゅう】終わりのないこと - 汗顔無地
【かんがんむち】恥ずかしくて立つ瀬がないこと - 海内無双
【かいだいむそう】並ぶ者がいないほどの優れた人 - 清浄無垢
【せいじょうむく】心が清らかで汚れがないこと - 異類無礙
【いるいむげ】異なるもの同士が互いに干渉せず共存すること - 破戒無慙
【はかいむざん】戒律を破っても恥じないこと - 禍福無門
【かふくむもん】幸福や不幸は自分の行動によって引き起こされること - 純真無垢
【じゅんしんむく】心が清らかで悪意がないこと - 縦横無尽
【じゅうおうむじん】自由に振る舞うこと - 群竜無首
【ぐんりゅうむしゅ】リーダーがいないためにまとまりがないこと - 荒唐無稽
【こうとうむけい】根拠のない荒唐無稽な話 - 薬石無効
【やくせきむこう】どんな治療をしても効果がないこと - 虚無恬淡
【きょむてんたん】何も欲しがらず心穏やかな状態 - 融通無碍
【ゆうずうむげ】障害なく物事が進むこと - 融通無礙
【ゆうずうむげ】何の障害もなく物事を行うこと - 諸行無常
【しょぎょうむじょう】この世のすべてのものは常に変化し続けること - 金甌無欠
【きんおうむけつ】完璧であること - 頑鈍無恥
【がんどんむち】鈍くて恥を知らないこと - 高枕無憂
【こうちんむゆう】何も心配事がなく安心して眠ること - 鴉雀無声
【あじゃくむせい】静かで音が一切ないこと
「無」を含む四字熟語一覧
- 安然無事
【あんぜんぶじ】 - 安然無恙
【あんぜんむよう】 - 暗無天日
【あんむてんじつ】 - 意料無限
【いりょうむげん】 - 一往無前
【いちおうむぜん】 - 一網無遺
【いちもうむい】 - 永世無窮
【えいせいむきゅう】 - 蓋世無双
【がいせいむそう】 - 完美無欠
【かんびむけつ】 - 顔厚無慚
【がんこうむざん】 - 疑行無名
【ぎこうむめい】 - 疑事無功
【ぎじむこう】 - 窮極無聊
【きゅうきょくぶりょう】 - 挙世無双
【きょせいむそう】 - 挙世無比
【きょせいむひ】 - 愚痴無知
【ぐちむち】 - 愚昧無知
【ぐまいむち】 - 君命無二
【くんめいむに】 - 古今無比
【ここんむひ】 - 孤立無親
【こりつむしん】 - 後患無窮
【こうかんむきゅう】 - 口外無用
【こうがいむよう】 - 索然無味
【さくぜんむみ】 - 四無量心
【しむりょうしん】 - 四無礙智
【しむげち】 - 至高無上
【しこうむじょう】 - 至道無難
【しどうぶなん】 - 遮二無二
【しゃにむに】 - 寂若無人
【せきじゃくむじん】 - 縦横無隅
【じゅうおうむぐう】 - 縦横無礙
【じゅうおうむげ】 - 縦容無為
【しょうようむい】 - 純一無雑
【じゅんいつむざつ】 - 純潔無垢
【じゅんけつむく】 - 純粋無垢
【じゅんすいむく】 - 純精無雑
【じゅんせいむざつ】 - 諸法無我
【しょほうむが】 - 信施無慚
【しんせむざん】 - 真実無妄
【しんじつむもう】 - 人我無相
【にんがむそう】 - 仁者無敵
【じんしゃむてき】 - 水火無情
【すいかむじょう】 - 清淡虚無
【せいたんきょむ】 - 生死無常
【しょうじむじょう】 - 精忠無比
【せいちゅうむひ】 - 聖人無夢
【せいじんむむ】 - 造反無道
【ぞうはんむどう】 - 造反無理
【ぞうはんむり】 - 束手無策
【そくしゅむさく】 - 他言無用
【たごんむよう】 - 泰平無事
【たいへいぶじ】 - 大公無私
【たいこうむし】 - 胆勇無双
【たんゆうむそう】 - 中秋無月
【ちゅうしゅうむげつ】 - 直言無諱
【ちょくげんむき】 - 痛快無比
【つうかいむひ】 - 天下無双
【てんかむそう】 - 天下無敵
【てんかむてき】 - 天下無比
【てんかむひ】 - 天地無窮
【てんちむきゅう】 - 同類無礙
【どうるいむげ】 - 破戒無慚
【はかいむざん】 - 叛服無常
【はんぷくむじょう】 - 百載無窮
【ひゃくさいむきゅう】 - 不学無術
【ふがくむじゅつ】 - 婦怨無終
【ふえんむしゅう】 - 平安無事
【へいあんぶじ】 - 平穏無事
【へいおんぶじ】 - 弁才無碍
【べんざいむげ】 - 弁才無尽
【べんざいむじん】 - 弁才無礙
【べんさいむげ】 - 弁才無竭
【べんざいむけつ】 - 法誉無上
【ほうよむじょう】 - 暴虐無道
【ぼうぎゃくむどう】 - 万邦無比
【ばんぽうむひ】 - 夢想無念
【むそうむねん】 - 唯一無二
【ゆいいつむに】 - 憂来無方
【ゆうらいむほう】 - 有害無益
【ゆうがいむえき】 - 有始無終
【ゆうしむしゅう】 - 有頭無尾
【ゆうとうむび】 - 流転無窮
【るてんむぐう】 - 冷酷無残
【れいこくむざん】 - 勁勇無双
【けいゆうぶそう】 - 旁若無人
【ぼうじゃくぶじん】 - 澹然無極
【たんぜんむきょく】 - 瀟条無人
【しょうじょうむにん】 - 鴉鵲無聞
【あじゃくむぶん】
「無」という字が持つ豊かな意味合いは、四字熟語を通じて私たちの心に多様な影響を与えます。美しいものから考えさせられるものまで、これらの熟語は日本語の表現の幅広さと深さを示しています。このページを通じて、皆さんが日常において「無」の持つ力を感じ取り、言葉に込められた意味を深く掘り下げることができれば幸いです。日本語には、見えないものを感じさせる力があります。この一覧が、その魅力を再発見する手助けになればと思います。
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