【言葉の神様】「一言」の願いを聞き届ける神さま『一言主』|詳細と祀っている神社

あなたの「一言」の願いを聞き届ける神さま『一言主』|詳細と祀っている神社 伝承
あなたの「一言」の願いを聞き届ける神さま『一言主』|詳細と祀っている神社
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一言主(ひとことぬし)は、日本の神で、その名の通り一言の願いであれば何でも聞き届けるとされています。その神秘的な存在と力は、古代の神話から現代の信仰まで、人々の心を捉えてきました。

一言主神は『古事記』等では「一言主」、『日本書紀』では「一事主」、『日本霊異記』では「一語主」と表記されています。凶事も吉事も一言で言い放つ託宣の神とされ、現在も一言で願いを叶えてくれる神として信仰されています。

出典: Wikipedia – 一言主

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一言主の神話と歴史

一言主の初出は『古事記』(712年)で、雄略天皇が葛城山へ鹿狩りをしに行ったときのエピソードとして記されています。天皇一行と全く同じ恰好の一行が向かいの尾根を歩いているのを見つけ、その名を問うと「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の大神なり」と答えたとされています。

『日本書紀』では、一言主神が自ら「現人の神」だと名乗り、天皇と共に狩りを楽しんだと記されています。しかし、『続日本紀』では、一言主神が天皇と獲物を争ったため、天皇の怒りに触れて土佐国に流されたと書かれています。

一言主を祀る神社 – 一言主の信仰

葛城山麓の奈良県御所市にある葛城一言主神社は、全国の一言主神社の総本社となっています。地元では「いちごんさん」と呼ばれており、一言の願いであれば何でも聞き届ける神とされ、「無言まいり」の神として信仰されています。

また、『続日本紀』で流されたと書かれている土佐国には、一言主を祀る土佐神社があります。

葛城一言主神社(総本社、奈良県御所市)

葛城一言主神社【かつらぎひとことぬしじんじゃ】
奈良県御所市森脇432

葛城一言主神社は、奈良県御所市森脇に位置する神社で、式内社(名神大社)であり、旧社格は県社です。通称は「いちごんさん」や「いちこんじさん」とされ、葛城山東麓に東面して鎮座しています。

祭神は葛城之一言主大神と幼武尊(第21代雄略天皇)の2柱です。一言主神は凶事も吉事も一言で言い放つ託宣の神とされ、現在も一言で願いを叶えてくれる神として信仰されています。

神社の創建は不詳で、社伝では現鎮座地は一言主神が顕現した地とされています。明治維新後、明治6年(1873年)に近代社格制度において村社に列し、明治16年(1883年)3月に県社に昇格しました。

境内にはイチョウの古木(乳銀杏)があり、樹齢1,200年ともいわれ神木とされています。また本殿から西50メートルほどの地には磐境が奥宮として祀られているほか、境内には神武天皇の土蜘蛛征伐伝承に基づく蜘蛛塚が伝わっています。

出典: Wikipedia – 葛城一言主神社

一言主神社(茨城県常総市)

一言主神社【ひとことぬしじんじゃ】
茨城県常総市大塚戸町875

一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)は、茨城県常総市にある神社で、一言明神(ひとことみょうじん)とも呼ばれます。主祭神は一言主大神で、福の神としてのほか、商売・災禍・農作・縁結び・平和の神とされています。一生に一度だけご利益を得られるという信仰もあり、非常時に家族が神社を訪れて祈願するという風習があります。

神社の創建は大同4年(809年)で、大和国葛上郡、葛城一言主神社(現・奈良県御所市)より一言主神を迎えました。創建の地は現社地の西方であり、怪光とともに雪中からタケノコが生え、三岐の竹になったという伝承があります。

境内には大黒社(大国主命)、香取社・稲荷社(宇迦之御魂大神、経津主大神)、縁結社、合社(三峯神社を始めとする13社)の4社があります。

例大祭は9月13日に行われ、この日には操り人形と仕掛け花火を組み合わせた民俗芸能・大塚戸の綱火(葛城流からくり綱火)が奉納されます。この綱火は江戸時代、万治2年頃に始まったと伝わります。

また、境内にはミツバチ専用の水飲み場が設置されており、ミツバチが身体に蓄えた水で巣を冷やしたり、蜜を薄めて幼虫に与えているとされています。神社は「刺激せず温かく見守ってほしい」としています。

出典: Wikipedia – 一言主神社

土佐神社(高知県高知市)

土佐神社【とさじんじゃ】
高知県高知市一宮しなね2丁目16-1

「土佐神社」は高知県高知市一宮に位置する神社で、式内社(大社)、土佐国一宮として知られています。旧社格は国幣中社で、現在は神社本庁の別表神社となっています。

主祭神は味鋤高彦根神と一言主神で、創建は(釈紀)第21代雄略天皇4年とされています。また、神社の主要社殿は戦国大名の長宗我部元親による造営、楼門(神光門)・鼓楼は土佐藩第2代藩主の山内忠義による造営で、いずれも国の重要文化財に指定されています。

祭事としては土佐三大祭の1つとして知られる例祭「志那禰祭(しなねまつり)」が古代から続き、神宝としては鰐口・能面・銅鏡等を伝世しています。

出典: Wikipedia – 土佐神社

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伝承

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