顔に異形の特徴を持つ神話の怪物
- のっぺらぼう|Noppera-bō
顔に目鼻口がない、日本を代表する怪異のひとつ。人の姿をしていながら顔だけが真っ平らという不気味さで知られます。
髪に特徴を持つ神話・妖怪
- 針女|Harionago
日本伝承の女性怪異。長い髪の先端が針や棘のようになっており、男を絡め取って襲うとされます。 - マフカ|Mavka
ウクライナ系の民話に登場する精霊的存在。美しい長髪の女性として描かれることが多く、森や水辺の怪異として語られます。 - メドゥーサ|Medusa
髪が無数の蛇になったギリシア神話の怪物。髪そのものが恐怖の象徴となっている代表例です。
複数の頭・飛ぶ頭など頭部の特徴を持つ神話の怪物

- アムピスバエナ|Amphisbaena
両端に頭を持つとされる蛇状の怪物。双頭の異形として古くから語られています。 - キマイラ|Chimera
複数の動物の頭部をあわせ持つ合成怪物。一般には獅子・山羊・蛇の要素を持つ姿で知られます。 - チョンチョン|Chonchon
チリ周辺の伝承に見られる飛ぶ生首の怪異。夜に頭だけで飛び回る不気味な存在です。 - キシ|Kishi
アンゴラの民間伝承に登場する二つの顔を持つ怪物。前は美男、後ろはハイエナの顔という二面性が特徴です。 - ぬけ首|Nukekubi
頭が胴体から離れて飛ぶ日本の妖怪。頭部そのものが独立して怪異化する典型例です。 - オルトロス|Orthrus
ギリシア神話の双頭犬。ケルベロスの兄弟として語られることがあります。 - シェーシャ|Shesha
インド神話の多頭蛇。宇宙や神々を支える巨大な蛇として描かれます。 - ペナンガラン|Penanggalan
マレー伝承の、内臓をぶら下げたまま飛ぶ女性の生首。頭部怪異の代表的存在です。 - 輪入道|Wanyūdō
車輪の中央に人の顔がある日本の妖怪。炎に包まれた車輪の怪として描かれます。 - 刑天|Xing Tian
中国神話の存在。首を失ってもなお戦い続け、乳を目に、へそを口にした姿で語られます。
手足・脚など身体の異形を持つ神話の怪物
- ヘカトンケイル|Hekatonkheires
ギリシア神話の百手巨人。五十の頭と百本の腕を持つ異形の巨神として伝わります。 - ヒンキーパンク|Hinkypunk
イングランドの沼地に現れる怪火の一種として語られますが、一部では一本脚で跳ね回る姿でも伝えられます。 - 夔|Kui
中国神話の一本脚の怪物。片脚で立つ異形として知られます。 - オニャテン|O’nya:ten
イロコイ系伝承のミイラ化した手の怪異。切り離された手そのものが災いをもたらす存在です。 - 三足の鳥|Three-legged bird
世界各地に見られる三本脚の聖鳥・怪鳥の総称。東アジアでは特に太陽と結びついて語られます。
口に特徴を持つ神話・都市伝説の怪物
- 二口女|Futakuchi-onna
後頭部にもう一つの口を持つ日本の妖怪。口が二つあること自体が怪異の本質になっています。 - 口裂け女|Kuchisake-onna
日本の都市伝説・怪談で有名な存在。耳元まで裂けた口を持つ異様な顔貌で知られます。
皮・変身・皮膚に関係する神話の存在
- セルキー|Selkie
アザラシの皮を脱いで人間になる海の民。皮を奪われると海へ戻れなくなる伝承が有名です。 - スキンウォーカー|Skin-walker
北米先住民伝承で語られる、動物の姿へ変身する呪術的存在。皮や姿の変化が大きな特徴です。
尾に特徴を持つ神話・伝説の怪物
- 妖狐|ようこ
日本の狐の妖怪。複数の尾を持つものほど強い力を持つとされることがあります。 - 八岐大蛇|Yamata no Orochi
八つの頭だけでなく八つの尾を持つ巨大な蛇。尾の多さも特徴のひとつです。 - 九尾狐|Kumiho
朝鮮半島の九尾の狐。長い年月を経た狐が強大な怪異になるという伝承で知られます。 - フルドラ|Hulder
北欧の森の怪異。美しい女性の姿をしながら、牛や狐のような尾を隠し持つとされます。 - ングルビル|Nguruvilu
チリの伝承に登場する水辺の怪物。猫のような体に長い尾を持つ異形として語られます。
首に関係する怪物・存在
- ろくろ首|Rokurokubi
日本の妖怪。夜になると首が異様に長く伸びる姿で語られ、首にまつわる怪異の代表格として知られています。 - セルポパード|Serpopard
古代エジプト美術などに見られる、蛇のように長い首を持つ豹形の幻想動物です。実在の神格というより、象徴的・図像的な存在として扱われます。
胴体に関係する怪物・存在
- マナナンガル|Manananggal
フィリピン民間伝承の怪物。上半身が下半身から分離して飛び回る存在として語られ、胴体の分裂という特徴で非常に有名です。 - ゲーリュオーン|Geryon
ギリシア神話の怪物。古典資料では三つの身体、あるいは三重の胴体を持つ存在として描かれることがあり、異形の胴体表現で知られます。
戦い・復讐・暴力・戦争に関係する存在
- アンドロクタシアイ|Androktasiai
ギリシア神話で、戦場での殺戮や虐殺を体現する女性的な精霊たちです。 - エリニュス|Erinyes
ギリシア神話の復讐の女神たち。重大な罪を犯した者を執拗に追い立てる存在として知られます。 - ヒパグ|Hipag
イフガオ神話・民間伝承に見られる戦の霊的存在で、戦士に勇気を与える一方で凶暴さも帯びるとされます。 - ヒュスミナイ|Hysminai
ギリシア神話における戦闘や乱戦の擬人化的存在です。 - ケーレース|Keres
ギリシア神話で、戦死や凄惨な死をもたらす女性霊です。 - レムレース|Lemures
ローマ伝承の不穏な死者の霊。直接の戦神ではありませんが、怨念や死の不吉さと結び付いて語られます。 - マカイ|Makhai
ギリシア神話における戦いや戦闘の擬人化的存在です。 - 怨霊|Onryō
日本で、強い恨みを残して災いをもたらす霊的存在を指す語です。 - フォノイ|Phonoi
ギリシア神話で、殺人や流血を体現する存在です。 - 復讐霊|Vengeful Ghost
世界各地の伝承に見られる、恨みを抱いて現世に留まる霊的存在の総称です。
誕生・再生に関係する存在
- アラレズ|Aralez
アルメニア伝承に登場する犬のような霊的存在で、英雄を甦らせる力を持つと語られます。 - 産女|Ubume
日本の妖怪。出産や母性、死後も子を案じる母の観念と結び付いて語られます。
死と不死に関係する存在
- アバスィ|Abasy
ヤクート系伝承に見られる悪霊的存在で、死や冥界的な不吉さと結び付けられます。 - バンシー|Banshee
アイルランド伝承の女性霊。泣き声によって死の訪れを告げる存在として有名です。 - デュラハン|Dullahan
アイルランド民間伝承の首なし騎士。死の前触れをもたらす存在として恐れられます。 - ワルキューレ|Valkyrie
戦死者を選び導く役目から、死後世界との結び付きが強い存在です。
夢・心・眠りに関係する存在
- アルプ|Alp
ドイツ系伝承の夜の怪異。眠る人に圧迫感や悪夢をもたらす存在として語られます。 - 獏|Baku
日本の伝承で、悪夢を食べるとされる霊獣です。 - ドルーデ|Drude
ドイツ・中欧圏の伝承に見られる夜の魔的存在で、睡眠中の圧迫や悪夢と結び付けられます。 - ナイトメア|Nightmare
英語圏伝承で、睡眠中に胸を圧迫し悪夢を見せる存在として語られてきました。 - サンドマン|Sandman
ヨーロッパ民間伝承の存在で、人に眠りや夢をもたらすことで知られます。 - 覚|Satori
日本の妖怪で、人の心を読む存在として知られ、精神や心の領域に関わる妖怪として扱えます。 - ズドゥハチ|Zduhać
南スラヴ圏の伝承に見られる、夢・魂の飛翔・霊的戦いと関わる存在です。
邪眼・視線に関係する存在
- 邪眼のバロール|Balor of the Evil Eye
アイルランド神話の巨人王。破壊的な邪眼で知られます。 - カトブレパス|Catoblepas
視線に deadly な力を持つとされた怪物です。 - エウリュアレ|Euryale
ゴルゴン三姉妹の一柱です。 - ステンノー|Stheno
ゴルゴン三姉妹の一柱です。 - アルゴス・パノプテース|Argus Panoptes
ギリシア神話の百眼の巨人。眠っていてもいくつかの目が常に開いている、全視の番人として知られます。 - サイクロプス|Cyclopes
ギリシア神話の単眼巨人。一つ目の怪物として世界的に知られる代表的存在です。 - ゴルゴン|Gorgon
見る者を石に変える力で有名な怪物群。特にメドゥーサの伝承が広く知られています。 - 一つ目小僧|Hitotsume-kozō
日本の妖怪。額の中央に一つだけ大きな目を持つ、驚かせ役として登場することの多い怪異です。 - 目目連|Mokumokuren
破れた障子や壁の穴に無数の目が浮かぶ日本の妖怪。視線そのものが怪異化したような印象を持つ存在です。
豊穣・性愛に関係する存在
- アラン|Alan
フィリピン伝承に見られる存在で、地域によっては生殖や出産にまつわる不気味な性質を持つものとして語られます。 - ボト|Boto
アマゾン川流域の伝承に登場するイルカの精霊。美しい男性に化けて女性を誘惑するとされます。 - ファウヌス族|Faun
ローマ神話系の半人半獣の存在で、自然・多産・官能性と結び付けられます。 - インキュバス/サキュバス|Incubus / Succubus
夢の中の性的誘惑と結び付く悪魔的存在です。 - マイナス|Maenad
ギリシア神話でディオニュソスに従う女性たち。狂乱・恍惚・官能性の象徴として語られます。 - ニンフ|Nymph
自然に宿る女性精霊で、美しさや生殖力、若々しさと結び付けられます。 - ポンベロ|Pombero
南米グアラニー系伝承の存在で、夜や性、妊娠伝承と結び付けられることがあります。 - ポポバワ|Popobawa
ザンジバル周辺の伝承に見られる邪悪な存在で、性的恐怖と結び付いた現代民間伝承として知られます。 - シレノス族|Sileni / Silenus
サテュロスに近い性格を持つ存在で、酒宴や官能と結び付けられます。 - ジェミーナ/ジェメパティス|Zemyna / Zemepatis
バルト系神話で大地・豊穣と関わる神格です。
幸運・富・繁栄に関係する存在
- エグベレ|Egbere
ヨルバ伝承の存在で、富や金運にまつわる民間信仰と関係づけられます。 - レイバ・オルマイ|Leib-Olmai
サーミ神話の狩猟神で、狩りの幸運をもたらす存在として知られます。 - レプラコーン|Leprechaun
アイルランド伝承で、金貨や隠された財宝と結び付く妖精です。 - マタゴ|Matagot
フランス民間伝承で、富や利益をもたらす猫の精霊として語られます。 - 貔貅|Pixiu
中国の吉祥獣で、富を招き、財を守る象徴として非常に有名です。 - ヤクシャ/ヤクシニー|Yaksha / Yakshini
インド系伝承で、自然の豊かさや財宝の守護と結び付く存在です。
光に関係する存在
- ランペティア|Lampetia
ギリシア神話で、光と結び付く名を持つ存在として扱われます。 - 鬼火|Will-o’-the-wisp
夜の野や湿地に現れる怪しい光として語られる民間伝承上の存在です。
恋愛・ロマンスに関係する存在

- クピドー/エロース|Cupid / Eros
愛を司る存在として最も有名な神格です。 - ガンカナフ|Gancanagh
“恋を語る者”の異名を持つ、誘惑的な妖精です。 - 白鳥乙女|Swan maiden
羽衣や変身を伴う恋愛譚で知られる、各地の民話類型に見られる存在です。 - 白蛇の精|Madame White Snake
中国の有名な伝説で、人間と恋に落ちる蛇の精です。 - メリュジーヌ|Melusine
ヨーロッパ伝承の水の精で、人間との婚姻や恋愛譚で有名です。 - ウンディーネ|Undine
水の精霊として知られ、人間との恋愛や婚姻をめぐる物語が多く語られます。
音に関係する存在
- フォッセグリム|Fossegrim
北欧伝承で、滝辺に住み、音楽を授ける水の精として知られます。 - セイレーン|Siren
魅惑的な歌声で船乗りを惑わす、ギリシア神話の存在です。 - 山彦|Yamabiko
山のこだま・反響を妖怪的に捉えた日本の存在です。
時間・技術にまつわる存在
- クロノス|Chronos
ギリシア系伝承で「時間」と結び付けられる存在です。文献や時代によってはクロノス(時間)とクロノス/クロノス神格が混同されることがあります。 - 時の翁|Father Time
時間の経過を老人の姿で表した擬人化表現です。怪物ではありませんが、「時」を象徴する伝承的イメージとして広く知られています。 - グレムリン|Gremlin
20世紀の航空民間伝承に登場する、機械の不調や故障の原因とされた小さないたずら者です。古代神話ではなく近代の伝承存在です。
知恵にまつわる存在
- バーバ・ヤーガ|Baba Yaga
スラヴ民話に登場する老女の存在で、恐ろしい魔女としても、試練や知恵を与える境界的存在としても語られます。 - 白沢|Bai Ze
中国伝承の瑞獣で、妖怪や神霊に関する知識を持つとされる知恵の存在です。日本では「はくたく」としても知られます。 - 知識の鮭|Salmon of Knowledge
アイルランド神話に登場する知恵の魚です。その身を口にした者が大いなる知識を得るとされます。

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