和風で美しい:心に響く日本の伝統言葉一覧
日本の文化には、古くから伝わる美しい言葉が数多く存在します。これらの言葉は、自然の美、季節の変化、人の心情など、日本特有の感性や価値観を映し出しています。「和」を感じるこれらの古い言葉を通じて、日本の伝統的な美意識や、生活の中に息づく雅やかな精神を再発見しましょう。ここでは、和風の美しさを象徴する日本の古い言葉を一覧で紹介します。
※ 掲載されている情報の正確さにはできる限り留意していますが、誤り等がありましたらお知らせください。意味、詳細等は辞書などでご確認ください。
「和」を感じる日本の古い言葉 一覧
- お点前(おてまえ): 茶道において、茶を点てる一連の手順や作法。
- 梔子(くちなし): 花や果実を持つ植物で、芳香があり、染料や香料として使われる。
- 侘び寂び(わびさび): 美の一形式で、質素で静かな美しさや、移ろいゆく自然の美しさを愛でる心。
- はんなり: 京都の言葉で、上品で落ち着いた美しさや雰囲気を表す。
- 七草粥(ななくさがゆ): 人日(じんじつ)の朝に食べる、春の七草を入れた粥で、無病息災を願う日本の行事食。
- 三味線(しゃみせん): 日本の代表的な弦楽器。様々な日本の音楽で使われる。
- 下駄(げた): 木製の台と鼻緒で作られた日本の伝統的な履物。
- 倭文(しず): 古代日本の文様や装飾文様の一種。
- 入母屋(いりもや): 屋根の形状の一種で、中央部分が切妻屋根、両サイドが寄棟屋根になっている様式。
- 兵児帯(へこおび): 着物の帯の一種で、柔らかく薄手の布で作られたもの。
- 円座(わろうだ): 渦巻き状に編んで作った円い敷物。
- 初心(うぶ): 物事を始めたばかりの心。初々しさ。
- 初日の出: 新年の初めに見る日の出。新年の訪れと共に新しい希望や計画を祈る日本の風習。
- 初詣(はつもうで): 新年に初めて神社や寺を訪れること。
- 勅(みことのり): 天皇の命令。古代から中世にかけての日本で用いられた。
- 勾玉(まがたま): 古墳時代などに用いられた、コマ形や曲がった形の装飾品。
- 千歳飴(ちとせあめ): 長寿を願って子どもたちに配られる、長い形の飴。お祝いや節句などで用いられる。
- 半首(はつぶり): 顔面を防御する武具。
- 卒塔婆(そとば): 仏教で使われる、故人の名を記した木製の塔。墓地などに立てられる。
- 卓袱台(ちゃぶだい): 脚が短い日本式のテーブル。
- 双六(すごろく): 古くから日本で親しまれている、さいころを使ったボードゲーム。
- 味醂(みりん): 料理に使われる、甘みと旨味を加える調味料。
- 和栲(にきたえ): 和服の生地。織り目の細かい布。
- 和歌: 日本独自の詩の形式。五・七・五・七・七の音節構造を持つ。
- 四阿(あずまや): 庭園や山野に設けられる、休憩や景色を楽しむための小屋。
- 団扇(うちわ): 手で持って扇ぐための、夏の涼をとる道具。
- 囲炉裏(いろり): 床に穴を掘り、その中で火を焚く日本の伝統的な暖房装置。
- 地車祭(だんじりまつり): 地域の守り神を祭るため、だんじり(大型の山車)を曳行する日本の祭り。
- 境内(けいだい): 神社や寺院の敷地内のこと。
- 外郎(ういろう): 米粉と砂糖で作られた、日本の伝統的な和菓子。
- 天蚕糸(てぐす): 天然の繊維で、漁網や釣り糸などに使われる。
- 奕棊(えきき): 将棋や囲碁などのボードゲーム全般を指す古語。
- 女将(おかみ): 旅館や料亭などの女性経営者または管理者。
- 宮大工(みやだいく): 神社や寺院の建築を専門とする大工。
- 富士山: 日本の最高峰であり、美しい姿が信仰の対象ともなっている山。
- 寺: 仏教の僧侶が住み、信仰や修行の場として使われる建物や施設。
- 寿詞(よごと): 祝いの言葉や長寿を願う言葉。
- 小芥子(こけし): 伝統的な日本の木製人形。頭部が大きく、シンプルな装飾が特徴。
- 屏風(びょうぶ): 部屋の仕切りや装飾に使われる、絵や文様が施された折り畳み式の家具。
- 屠蘇(とそ): 正月に飲む酒。
- 山葵(わさび): 辛味のある日本固有の植物。寿司や刺身に添えられる。
- 川柳: 十七音で構成される俳句に似た詩形。
- 巻繊汁(けんちんじる): 根菜や豆腐を主材料とした日本の汁物。
- 帯留め: 着物の帯を飾るために使うアクセサリー。
- 帷子(かたびら): 薄手の衣服。夏に着用されることが多い。
- 床框(とこがまち): 床の間の周囲を囲む、枠組みのこと。
- 廓(くるわ): 江戸時代に設けられた遊郭のこと。
- 御垂髪(おすべらかし): かつて女性が成人に達した際に行われた、髪を長く垂らす儀式。
- 御強(おこわ): もち米を蒸して作った日本の料理。祝い事やお供え物として用いられることが多い。
- 御弾(おはじき): 小さな石やガラス製の玉を使って遊ぶ、伝統的な日本の子どもの遊び。
- 御御御付(おみおつけ): みそ汁の古い呼び方。特に宮中や貴族の間で使われた言葉。
- 御手玉(おてだま): 布で作られた小さな袋を手で軽く投げて遊ぶ、伝統的な日本の玩具。
- 御田(おでん): さまざまな具材を煮込んだ日本の鍋料理。冬の定番料理として親しまれている。
- 御祝儀(ごしゅうぎ): 祝事の際に贈るお金。結婚式や出産などのお祝い事に使われる。
- 御神籤(おみくじ): 神社や寺院で引く、運勢を占うための紙片。吉凶やアドバイスが書かれている。
- 御神酒(おみき): 神前で供えられる酒。神事や祭りで用いられる。
- 御端折(おはしょり): 着物を着る際に、帯の下で布を折りたたむこと。着物の丈を調整するために行う。
- 御節(おせち): 正月に食べる、さまざまな料理を詰め合わせた日本の伝統的な料理。
- 心天(ところてん): 海藻から作られたゼリー状の食品。夏の涼菜として人気。
- 戯射(さいだて): 弓道の的に向かって行う、儀式的または遊戯的な射撃。
- 扇子: 手で持って風を起こすために使う、折りたたみ可能な道具。
- 手繦(たすき): 肩から斜めにかけて背中で結ぶ、布製の帯。衣服の袖を留めたり、荷物を持ち運ぶのに使う。
- 抹茶: 緑茶の一種で、茶葉を粉末にしたもの。茶道でよく用いられる。
- 挿頭(かざし): 髪に挿す飾り。花や装飾品などが用いられる。
- 掌酒(さかびと): 酒を楽しむ人。または、宴会などで酒を勧める役割をする人。
- 掛軸: 書や絵を軸に掛け、展示するための日本の伝統的な美術品。
- 提灯(ちょうちん): 中に灯りを入れて持ち運べる、紙や布で作られた照明具。
- 搗栗(かちぐり): 栗を搗いて作る和菓子や料理。
- 摂腰(せひえ): 腰に巻いて衣服を整える帯。主に女性が使用する。
- 摘入(つみれ): 魚肉や肉を細かく刻み、団子状にして汁物などに入れる料理。
- 擬宝珠(ぎぼし): 建築物の装飾の一つ。手すりの端などに見られる球形の装飾。
- 数寄屋(すきや): 茶道の精神に基づいて建てられた、日本の伝統的な建築様式。
- 数珠(じゅず): 仏教で用いられる、祈りや読経の際に手に持つ連なった珠。
- 斎子(いむこ): 神社の祭りや儀式で神に奉仕する童女。
- 旅籠(はたご): 旅人が宿泊するための施設。古い時代の日本の宿屋。
- 明衣(あかは): 古代日本で用いられた、白や淡い色の正装。
- 時雨(しぐれ): 秋から冬にかけて断続的に降る雨。また、その時期を指す。
- 晒布(さらし): 布を晒して白くしたもの。軽やかで涼しい素材として用いられる。
- 暁(あかつき): 夜明け前の薄明るい時間帯。新しい始まりを象徴する言葉としても用いられる。
- 暖簾(のれん): 店舗の入口などに掛けられる布製の幕。店名やロゴが入ることが多い。
- 曙(あけぼの): 夜が明けて日が昇る直前の、空が少しずつ明るくなる時間帯。
- 望月(もちづき): 満月。月が最も美しく見える夜。
- 木綿垂(ゆうしで): 神社などで用いられる、木綿で作られた装飾や幕。
- 木魚: 仏教で読経の際に打つ、魚の形をした打楽器。
- 杓文字(しゃもじ): ご飯をすくうための器具。
- 杜若(かきつばた): 湿地に生える、美しい青紫色の花を咲かせる植物。
- 束子(たわし): 食器や鍋を洗うために用いる、荒い素材のブラシ。
- 松: 長寿や不老不死を象徴する常緑樹。日本の自然や祝い事において重要な役割を持つ。
- 松虫: 秋に鳴く虫の一種で、その鳴き声が松の木に響くことから名付けられた。
- 柄杓(ひしゃく): 液体をくむための道具。木製や竹製のものが多く、神社などで手水を汲むのに使われる。
- 柏餅(かしわもち): 柏の葉で包んだ餅で、中にあんこが入っている。端午の節句に食べられる伝統的な和菓子。
- 桜餅(さくらもち): 桜の葉で包まれた餅。中に甘いあんが入っていて、春の季節に食べられる伝統的な和菓子。
- 梅: 春先に白やピンクの花を咲かせる木。その果実は食用にされ、梅干しとしても親しまれる。
- 梅雨(つゆ): 初夏に日本特有の地域で見られる、長雨の期間。農作物の成長には欠かせない。
- 椿: 春に赤や白の花を咲かせる木。花の美しさや油の利用などで知られる。
- 榊(さかき): 神社で神聖な木として扱われる植物。祭壇などに飾られる。
- 檜風呂(ひのきぶろ): 檜(ヒノキ)の木で作られたお風呂。特有の香りがリラックス効果をもたらす。
- 櫛笥(くしげ): 櫛や髪飾りを入れるための箱。伝統的な装飾品の一つ。
- 歌舞伎(かぶき): 日本独特の演劇形式。華やかな衣装やメイクが特徴。
- 母衣(ほろ): 古代日本の武士が矢から身を守るために身に着けた防具。
- 水団(すいとん): 小麦粉を練って丸めた団子を汁に入れて煮た料理。
- 水翻(みずこぼし): 茶道具の一つ。
- 求肥(ぎゅうひ): もち米の粉と砂糖から作る柔らかい和菓子の一種。あんこや抹茶と合わせて用いられる。
- 沢庵(たくあん): 大根を塩漬けにして発酵させた日本の漬物。黄色が特徴。
- 法被(はっぴ): 祭りなどで着用される、背中に家紋や名前が入った上着。
- 注連縄(しめなわ): 神聖な場所や物を区切るために張られる、わらで作った縄。神社などでよく見られる。
- 洗膾(あらい): 刺身の一種。
- 流鏑馬(やぶさめ): 馬上から矢を射る伝統的な日本の武道・儀式。
- 浮世絵: 江戸時代に流行した、風俗や名所、美人などを描いた版画。
- 浴衣(ゆかた): 夏のカジュアルな着物。祭りや花火大会などで着用される。
- 湯女(ゆな): 温泉地で客の世話をする女性。昔の温泉旅館で見られた職業。
- 湯婆(ゆたんぽ): 冷えた足元を温めるために、お湯を入れて布団の中に入れる容器。
- 湯巻(いまき): 入浴のとき、腰に巻いた布。
- 滑子(なめこ): ヌメリが特徴のきのこ。味噌汁などに用いられる。
- 漁父(むらぎみ): 漁を生業とする人。古い文献などで見られる表現。
- 火燵(こたつ): 冬季に室内で使用される、暖を取るための家具。上に布団をかけて使用する。
- 灯籠(とうろう): 光源を入れて周囲を照らすための器具。祭りや庭園装飾に用いられる。
- 煎餅(せんべい): 米や小麦粉を主原料とした、焼き菓子の一種。多様な味や形がある。
- 熊手(くまで): 神社のお祭りなどで、福を掴むために用いられる、熊の手を模した飾り物。
- 牡丹餅(ぼたもち): あんこをもち米で包んだ和菓子。別名「おはぎ」とも呼ばれる。
- 狂言: 能劇において、主に道化を務める短い滑稽劇。人間の愚かさや社会の矛盾を風刺する。
- 狛犬(こまいぬ): 神社の門前に置かれる、獅子のような形をした守護神の像。
- 玉虫: 美しい光沢を持つ昆虫。また、その光沢を指して「玉虫色」という色名もある。
- 現(うつつ): 現実や実際の世界を指す言葉。夢や幻と対比される。
- 甎(しきがわら): 屋根や壁を覆うために使われる、四角い土製の瓦。
- 生剥(なまはげ): 秋田県の伝統行事で登場する、鬼のような姿をした神。
- 生絹(すずし): 生糸から織られた、加工前の絹織物。
- 産霊神(むすびのかみ): 生命や自然現象を生み出す力を持つ、神道における神々。
- 田麸(でんぶ): たいていピンク色をした、甘く味付けされた魚肉のすり身。主にお寿司のトッピングに使われる。
- 留袖(とめそで): 結婚式など正式な場で着用される、黒地に家紋を入れた女性の着物。
- 畳: 日本の住宅において床材として使用される、い草で作られた敷物。
- 畳紙(たとう): 着物などを保管する際に使う、紙製の袋。
- 白無垢(しろむく): 日本の結婚式で花嫁が着る、全身が白い着物。清純や新たな始まりを象徴する。
- 百人一首(ひゃくにんいっしゅ): 古典和歌を集めたカルタ。和歌の魅力や日本の四季を感じさせる。
- 皆焼(ひたつら):刀の刃文の一つ。
- 盤領(あげくび): 着物の首元の折り返し部分。形状や作りによって礼装の格を示す。
- 直会(なおらい): 神事や仏事の後に行われる、参加者が食事を共にする会食。
- 直衣(のうし): 古代日本の宮廷女官が着用した正装の一種。
- 相撲(すもう): 日本の伝統的な力比べの競技。力士が四股を踏み、土俵の中で戦う。
- 着物: 日本の伝統的な衣服。形式や素材によって多様な場面で着用される。
- 短歌: 五・七・五・七・七の31音からなる日本の詩形。
- 神庫(ほくら): 神社において神聖な物を保管するための倉庫。
- 神社: 神道の神々を祀る場所。日本各地に存在し、地域の守護や祭祀を行う。
- 神籬(ひもろぎ): 神聖な場所を示すために立てられる、緑の枝や葉で作られた仮設の祭壇。
- 禅(ぜん): 仏教の宗派の一つで、座禅や禅問答を通じて悟りを目指す実践を重んじる。
- 竈猫(かまどねこ): 暖を取る猫。
- 竹: 日本の風景に欠かせない植物。様々な用途で使われる。
- 笊蕎麦(ざるそば): 冷たい蕎麦を笊に盛りつけ、つゆにつけて食べる日本の料理。
- 笹: 竹の一種で、小さな葉が特徴。節句などの飾り付けに用いられる。
- 筮(めどき): 占いに使われる竹や木製の棒。古代の占術の一つ。
- 箙(えびら): 矢を入れるための容器。古代の武士が背負っていた。
- 箜篌(くご): 古代から使われる弦楽器。宮廷音楽や雅楽で使用される。
- 篳篥(ひちりき): 管楽器。雅楽の演奏に用いられる。
- 簓(ささら): 竹や草で作られた、掃除用具や音楽の演奏に使われる道具。
- 簟(たかむしろ): 夏用の寝具。竹や藺草で編まれ、涼しげな感触が特徴。
- 簾: 竹や藤で編んだ、日除けや仕切りとして使われるもの。
- 粗目(ざらめ): 粗く砕いた砂糖。料理や製菓に用いられる。
- 粽(ちまき): 竹の葉で包んだ、もち米や豆などを詰めて蒸した食品。
- 糒(ほしいい): 乾燥させた飯。保存食として利用される。
- 紅白膾(こうはくなます): 紅白の食材を使った、祝いの席に供される和風の酢の物。
- 紅絹(もみ): 赤く染めた絹。華やかな装飾品や衣類に使われる。
- 紅葉: 秋に木の葉が赤や黄色に染まる現象。また、その美しい葉。
- 素朧(そぼろ): 食材を細かく砕いたもの。料理の具やトッピングに使われる。
- 素麺(そうめん): 細くて軽い麺類。夏に冷たくして食べることが多い。
- 紫陽花(あじさい): 初夏に色とりどりの花を咲かせる植物。雨季と共に美しさを楽しむことができる。
- 紬(つむぎ): 絹や綿の糸を使って織った、比較的厚手で丈夫な布。日常着として着用される。
- 経行(きんひん): 禅宗の修行方法の一つで、座禅の間の歩行瞑想。
- 縮緬雑魚(ちりめんじゃこ): 小さくて乾燥させた魚のこと。おかずやおつまみに使われる。
- 羊羹(ようかん): 小豆を砂糖で煮詰めて固めた和菓子。茶道でよく用いられる。
- 羽織: 着物の上に羽織る、軽い上着の一種。
- 能: 日本の伝統的な舞台芸術。能楽師が演じる、神話や伝説を基にした物語。
- 舞妓: 京都の伝統的な女性芸能者。舞や歌で客をもてなす。
- 芥子(からし): 辛味のある調味料。料理の味付けや食材の風味付けに使われる。
- 花見(はなみ): 春になると桜などの花を観賞する日本の習慣。
- 茨(いばら): 棘のある植物。比喩的には、困難や障害を意味することもある。
- 茶: 日本で広く愛される飲み物。緑茶が特に有名。
- 茶庭: 茶の湯で使用する、特別に設計された庭園。
- 茶筅(ちゃせん): 抹茶を点てる際に使用する、竹製の道具。
- 茶道: 茶の湯を楽しむための精神的な道。礼儀や作法を重んじる。
- 草履(ぞうり): 和装時に履く、伝統的な履物。
- 草鞋(わらじ): 草で編んだ履物。昔の旅人などが使っていた。
- 菊: 長寿や再生の象徴とされる花。秋の季節を代表する。
- 菖蒲湯(しょうぶゆ): 子どもの健康を願って、端午の節句に入る薬草風呂。
- 萌木色: 新芽のような明るい緑色。新生や成長を象徴する色。
- 落語(らくご): 一人で演じる日本の伝統的な話芸。笑いを取り入れた噺(はなし)が特徴。
- 葉椀(くぼて): 葉を折り畳んで作る、一時的な食器。自然に還るエコな容器。
- 蒲鉾(かまぼこ): 魚肉をすり潰して成形し、蒸したり焼いたりした食品。
- 蕎麦: 日本の代表的な麺類。そば粉から作られ、冷たくも温かくも提供される。
- 蕨餅(わらびもち): 蕨の根から取った粉を使用した、もちもちとした食感の和菓子。
- 薤(らっきょう): 辛味のある野菜で、酢漬けにして食べられることが多い。
- 蚊帳(かや): 寝床を覆うことで蚊などの虫から身を守るための網。
- 蝉時雨(せみしぐれ): 夏に蝉の鳴き声が雨のように聞こえること。
- 蟄石(かがみいし): 古代において神聖な場所を示すために立てられた石。
- 衲衣(のうえ): 仏教の僧侶が着る、継ぎはぎのある袈裟。
- 衵(あこめ): 古代の女性が着用した短い衣。
- 袂(たもと): 着物の袖のこと。比喩的には、人との関係や縁を指すこともある。
- 袞衣(こんえ): 中国由来の正装。古代日本の宮廷で着用された。
- 被衣(かずき): 上着の一種。古代の衣類の名称。
- 袴: 男性用の伝統的な衣服の一種。着物の下に履く。
- 袷(あわせ): 冬用の着物で、裏地がついているもの。
- 袿(うちき): 女性が着る、正式な場の上着。
- 裲襠(うちかけ): 昔の女性が着用した、裾が広がった衣服。
- 褞袍(どてら): 家の中で気軽に着用する、綿入れの上着。
- 襖(ふすま): 部屋を仕切るための、紙や布を張った移動式の壁。
- 襤褸(ぼろ): 古くなって破れた衣類。転じて、貧しい生活を暗示することもある。
- 襦袢(じゅばん): 着物の下に着る下着。衣類を清潔に保つ役割がある。
- 湯葉(ゆば): 豆乳を煮てできる表面の膜を乾燥させたもの。和食に用いられる。
- 貲布(さいみ): 古代の税や貢物として納められた布。
- 賽銭箱(さいせんばこ): 神社や寺院で、参拝者がお金を納める箱。
- 趣(おもむき): 物事の持つ独特の魅力や雰囲気。
- 蹲踞(そんきょ): しゃがむこと。
- 車夫(しゃふ): 馬車や人力車を引く人。過去の交通手段に関わる職業。
- 軛(くびき): 牛馬などの動物が荷物を引く際に用いる、首や肩にかける道具。
- 軽羹(かるかん): 米粉や砂糖を主原料とする、軽やかな和菓子。
- 造酒児(さかつこ): 酒を造る職人。古くから酒造りに携わる人々。
- 醪(もろみ): 酒や醤油を造る際の発酵中の液体や固形物。
- 金鍔(きんつば): 小麦粉と砂糖、あんこを混ぜて焼き上げた和菓子。
- 鉄漿(おはぐろ): 古代日本で女性が美容のために歯に塗った黒い着色料。
- 銀杏: 銀杏の木の実。食用にされることが多く、特有の香りが特徴。
- 銅鑼焼(どらやき): あんこを二枚の焼き菓子で挟んだ和菓子。
- 銚釐(ちろり): 日本酒を温める際に使用する、金属製の小さなポット。
- 鋤焼(すきやき): 牛肉や野菜を甘辛いたれで煮込んだ日本の鍋料理。
- 錦絵: 江戸時代に流行した、色鮮やかな版画。浮世絵の一種。
- 錦鯉: 色とりどりの鯉。庭の池などで飼われ、観賞用に楽しまれる。
- 錫杖(しゃくじょう): 仏教の僧侶が持つ、護摩や行法の際に用いる杖。
- 鏑籐(かぶらとう): 弓矢の矢筒。主に馬上からの射撃に使用される。
- 長押(なげし): 壁に取り付けられた、小物を掛けるための棒。
- 門松(かどまつ): 新年を祝って玄関や門前に飾る、松や竹で作られた飾り。
- 随神(かむながら): 神々が常に傍らにいるという意味。神道の考え方の一つ。
- 雁擬(がんもどき): 豆腐を主材料とした、野菜などを加えて揚げた食品。肉類の代用として用いられる。
- 雅/雅やか(みやび/みやびやか): 上品で洗練された美しさを表す言葉。
- 雑煮(ぞうに): 正月に食べる、餅を入れた日本の汁物。
- 雛人形: 3月3日のひな祭りに飾る、皇室の衣装を着た人形。女児の健やかな成長を願う。
- 雛妓(おしゃく): すうぎ。一人前でない芸妓のこと。
- 雛霰(ひなあられ): ひな祭りに食べられる、色とりどりの小さなお菓子。健康や幸福を願う意味が込められている。
- 雪洞(ぼんぼり): 和紙や布で作られた灯り。祭りや装飾用として用いられる。
- 雪花菜(おから): 大豆を搾った後の残り物。健康食として利用される。
- 雪袴(もんぺ): 農作業などで履かれる、丈の長い作業用ズボン。
- 面子(めんこ): 子どもたちが遊ぶ、厚紙でできた遊び道具。片方をひっくり返すことを競う。
- 鞴(ふいご): 鍛冶や陶芸などで火力を強くするために用いる送風機具。
- 風鈴: 夏の風物詩として吊るされる、涼やかな音色を奏でる装飾品。
- 飛竜頭(ひりょうず): 豆腐をつぶして、ニンジンやレンコン、ゴボウなどと混ぜて、油で揚げた料理。
- 香奠(こうでん): 供物としての香。仏前や神前に供える。
- 骨牌(かるた): 絵柄や文字が印刷された厚紙で作られた遊びカード。日本独特のカルタ取りが有名。
- 魚籠(びく): 魚を捕えたり、保管したりするための籠。
- 鯣(するめ): イカの一種。乾燥させたものは、おつまみや料理の材料として利用される。
- 鴨居(かもい): 部屋の入口や窓の上部に取り付けられる横木。
- 鹿威(ししおどし): 庭園に設置される、水の流れで音を立てる竹製の仕掛け。動物を威嚇する目的もある。
- 麸(ふ): 小麦からグルテンを取り出した後の副産物。和菓子や料理に利用される。
- 黄粉(きなこ): 大豆を焙煎して挽いた粉。和菓子や料理に使われる。
- 金色(こんじき):金色に輝く色。豊かさや繁栄を象徴する色として使われる。
- 黒装束(くろしょうぞく): 正式な場で着用される、全身を黒で統一した衣服。
- 鼻緒(はなお): 草履や下駄などの履物を足に固定するための部分。
ここで紹介した「和」を感じる日本の古い言葉たちは、時を超えて私たちの心に響き、日本の豊かな文化や伝統に対する敬意と理解を深めてくれます。これらの言葉が持つ深い意味や背景を知ることで、日常生活においても日本の伝統的な美意識を感じ取り、大切にしていくことができるでしょう。古き良き日本の言葉の数々が、皆様の心にやすらぎと豊かな感性をもたらしてくれるかもしれません。
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