- 袿(うちき): 女性が着る、正式な場の上着。
- 裲襠(うちかけ): 昔の女性が着用した、裾が広がった衣服。
- 褞袍(どてら): 家の中で気軽に着用する、綿入れの上着。
- 襖(ふすま): 部屋を仕切るための、紙や布を張った移動式の壁。
- 襤褸(ぼろ): 古くなって破れた衣類。転じて、貧しい生活を暗示することもある。
- 襦袢(じゅばん): 着物の下に着る下着。衣類を清潔に保つ役割がある。
- 湯葉(ゆば): 豆乳を煮てできる表面の膜を乾燥させたもの。和食に用いられる。
- 貲布(さいみ): 古代の税や貢物として納められた布。
- 賽銭箱(さいせんばこ): 神社や寺院で、参拝者がお金を納める箱。
- 趣(おもむき): 物事の持つ独特の魅力や雰囲気。
- 蹲踞(そんきょ): しゃがむこと。
- 車夫(しゃふ): 馬車や人力車を引く人。過去の交通手段に関わる職業。
- 軛(くびき): 牛馬などの動物が荷物を引く際に用いる、首や肩にかける道具。
- 軽羹(かるかん): 米粉や砂糖を主原料とする、軽やかな和菓子。
- 造酒児(さかつこ): 酒を造る職人。古くから酒造りに携わる人々。
- 醪(もろみ): 酒や醤油を造る際の発酵中の液体や固形物。
- 金鍔(きんつば): 小麦粉と砂糖、あんこを混ぜて焼き上げた和菓子。
- 鉄漿(おはぐろ): 古代日本で女性が美容のために歯に塗った黒い着色料。
- 銀杏: 銀杏の木の実。食用にされることが多く、特有の香りが特徴。
- 銅鑼焼(どらやき): あんこを二枚の焼き菓子で挟んだ和菓子。
- 銚釐(ちろり): 日本酒を温める際に使用する、金属製の小さなポット。
- 鋤焼(すきやき): 牛肉や野菜を甘辛いたれで煮込んだ日本の鍋料理。
- 錦絵: 江戸時代に流行した、色鮮やかな版画。浮世絵の一種。
- 錦鯉: 色とりどりの鯉。庭の池などで飼われ、観賞用に楽しまれる。
- 錫杖(しゃくじょう): 仏教の僧侶が持つ、護摩や行法の際に用いる杖。
- 鏑籐(かぶらとう): 弓矢の矢筒。主に馬上からの射撃に使用される。
- 長押(なげし): 壁に取り付けられた、小物を掛けるための棒。
- 門松(かどまつ): 新年を祝って玄関や門前に飾る、松や竹で作られた飾り。
- 随神(かむながら): 神々が常に傍らにいるという意味。神道の考え方の一つ。
- 雁擬(がんもどき): 豆腐を主材料とした、野菜などを加えて揚げた食品。肉類の代用として用いられる。
- 雅/雅やか(みやび/みやびやか): 上品で洗練された美しさを表す言葉。
- 雑煮(ぞうに): 正月に食べる、餅を入れた日本の汁物。
- 雛人形: 3月3日のひな祭りに飾る、皇室の衣装を着た人形。女児の健やかな成長を願う。
- 雛妓(おしゃく): すうぎ。一人前でない芸妓のこと。
- 雛霰(ひなあられ): ひな祭りに食べられる、色とりどりの小さなお菓子。健康や幸福を願う意味が込められている。
- 雪洞(ぼんぼり): 和紙や布で作られた灯り。祭りや装飾用として用いられる。
- 雪花菜(おから): 大豆を搾った後の残り物。健康食として利用される。
- 雪袴(もんぺ): 農作業などで履かれる、丈の長い作業用ズボン。
- 面子(めんこ): 子どもたちが遊ぶ、厚紙でできた遊び道具。片方をひっくり返すことを競う。
- 鞴(ふいご): 鍛冶や陶芸などで火力を強くするために用いる送風機具。
- 風鈴: 夏の風物詩として吊るされる、涼やかな音色を奏でる装飾品。
- 飛竜頭(ひりょうず): 豆腐をつぶして、ニンジンやレンコン、ゴボウなどと混ぜて、油で揚げた料理。
- 香奠(こうでん): 供物としての香。仏前や神前に供える。
- 骨牌(かるた): 絵柄や文字が印刷された厚紙で作られた遊びカード。日本独特のカルタ取りが有名。
- 魚籠(びく): 魚を捕えたり、保管したりするための籠。
- 鯣(するめ): イカの一種。乾燥させたものは、おつまみや料理の材料として利用される。
- 鴨居(かもい): 部屋の入口や窓の上部に取り付けられる横木。
- 鹿威(ししおどし): 庭園に設置される、水の流れで音を立てる竹製の仕掛け。動物を威嚇する目的もある。
- 麸(ふ): 小麦からグルテンを取り出した後の副産物。和菓子や料理に利用される。
- 黄粉(きなこ): 大豆を焙煎して挽いた粉。和菓子や料理に使われる。
- 金色(こんじき):金色に輝く色。豊かさや繁栄を象徴する色として使われる。
- 黒装束(くろしょうぞく): 正式な場で着用される、全身を黒で統一した衣服。
- 鼻緒(はなお): 草履や下駄などの履物を足に固定するための部分。
ここで紹介した「和」を感じる日本の古い言葉たちは、時を超えて私たちの心に響き、日本の豊かな文化や伝統に対する敬意と理解を深めてくれます。これらの言葉が持つ深い意味や背景を知ることで、日常生活においても日本の伝統的な美意識を感じ取り、大切にしていくことができるでしょう。古き良き日本の言葉の数々が、皆様の心にやすらぎと豊かな感性をもたらしてくれるかもしれません。
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